去る11月21日(日),姪がピアノで,義甥がバイオリンで出るので,酒田フィルハーモニー管弦楽団(通称:酒フィル)の定演を聴いてきた(ただし,姪の出る,サン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」だけ)
なかなか珍しいプログラムで,オルガンはもちろんだが,グランドピアノがオケの一構成員として入っており,そのソロ部は姪の友人が,さらに連弾部で姪が(やっと)出てくるものだった。
指揮は,当地ではおなじみの,井崎正浩氏だ。
「コンサート用オルガン使用」(パイプオルガンなどないため)との触れ込みで聴いてみたが...金額は高いのだろうが,所詮は電子オルガンではないか。
弾き手は「姪の友人のピアニストの友人?」らしく,そこそこ上手だとは思うのだが,ともかくニギヤカで,発音タイミングとかピッチとか,理論的には大半において酒フィルが悪いのかもしれないが,そもそもオーケストラに電子音ってのがリスク的に大きすぎたようだ。
もちろん,選曲から全てにおいて,井氏によるところが大きい。
音楽は,同調しなければハモらないし,私などにとって,ハモらない音楽はノイズでしかなく,途中からは居るだけで厳しい場面もあった(せっかく可愛い姪たちの連弾を聴きに行ったのに)
彼は「ディナーミク」系の作りが好きなのだな,と実感させられた。
というのも伏線があり,さらに2ヶ月ほど前に遊佐のホールでも井崎氏・ソルノク市立交響楽団の演奏会を聴いている。
その時は,「ヨーロッパの音楽をヨーロッパ人が奏でる,というのは素晴らしく,心に響く」と感じたものだった。
が,指揮者が常に音量方向を求めていて,オケの味を引き出せていないと思えた。
てことで,今回,改めて確信したわけです。
今回の酒フィルは,大音量を求められ,繊細さに欠ける方向になるとともに少しピッチが落ち気味,そこに電子音の大音量で突っ込みタイミングのオルガン音が入るものだから,聞く耳には優しくなかった訳だ(酒フィルの良さって,何だろう?)
てことで,団員の皆さんがどうこう,とは全く思っていないのだが,そんな感じだった。