アメリカ生活日記→日本帰国後 日記

旦那、娘、息子と私の4人家族
アメリカ GA州 アトランタ近くの街での日記
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Market Day

2015年05月12日 | 子供




今日、娘の学校で、「 Market Day 」という、1年生のイベントがありました。
1か月ほど前から準備していた、とても面白いプロジェクトなんです。

まず、Market Dayで売るものを、それぞれの生徒が考えます。
条件は、
・食べ物はダメ
・武器はダメ
・買ったものはダメ。手作りのもの
・20個 ~ 25個作れるもの

そして、候補となる商品を3種類、まずは一つずつ作って学校に持って行きます。
娘は、遊べるタイプの折り紙を3種類選んで作って行きました。
学校では、クラスのみんなにそれぞれの商品を説明し、
「買いたいか買いたくないか」
「買うなら、1ドルから6ドルまででいくらなら払うか」
についてアンケートを取ります。
その結果を見て、
3種類の中から自分が実際にMarket Dayの日に売る商品を決め、値段もつけます。

お金は、本当のお金ではなく、
Market Moneyというものを、Market Dayまでの間に貯めます。
「みんながうるさくしている時に、一人静かに座っていた」とか、
「率先して片づけをした」とか、「誰かの手伝いを進んでした」とか、
小さい「いいこと」に対して、先生がMarket Moneyをくれるんです。
たまには逆に、悪いことをして減らされる子もいるらしいのですが…(^^;)
そうやって日々、生徒なりに努力して貯めたMarket Moneyを使って、
Market Dayの日に買い物をします。

1年生のうち、3クラスの生徒たちはブルーのMarket Moneyを、
他の3クラスの生徒たちは、ピンクのMarket Moneyを集めています。
当日は、ピンクチームがお店屋さんをしている時は、ブルーチームはお客さん、
一定の時間が経つと、役割が逆転します。
自分が商品を売って得たお金は、
自分が今まで集めてきて今日買うのに使えるお金とは別の色なので、
自分がいくら儲けたかが分かります。

外の、屋根のある通路で、地べたにタオルを敷いて、そこに商品を並べて売ります。
事前に作ってあった、商品の名前や値段などをデザインしたポスターも一緒に置きます。
日ごろからいい行いをして自分で集めたお金で、買いたいものを買い、
自分が作って値段を付けた商品を売って、
どのくらい売れたか後でグラフにしてみるそうです。

プロジェクトとしてはとても面白い♪
そして、ブログの記事としては、ここまでが“Official”です。
続きは、「弱い私自身の恥さらし」です。読みたい人だけ、どうぞ。

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プロジェクトとしてはとても面白いものだと思いました。
でも、「これはほとんど親のプロジェクトよ」と言うお母さんに出会ったほど、
「ほとんど親が作っただろうな」、というような商品もある中で、
娘の折り紙の商品は、なかなかお客さん役の子供たちの目に留まらず、
それなのに、声もかけずにただ座って待っているだけの娘を前に、
私の方が売り子として必死になってしまいました…(^^;)

「娘の商品が一つも売れなかったら可愛そう…」
と思ってしまう私はなんて視野が狭いんだろうとか、
それもまた一つの経験だよとか、一方では思いつつも…(>_<)

結局、娘の商品は、なんとか半分くらいは売れたようでホッと一息だったのですが、
逆に、お店屋さんをする前に先にお客さんをした娘は、
自分の興味のあるキラキラブレスレットばかりを買ったところで、
まだMarket Moneyが残っていたにもかかわらず時間切れになってしまいました。
私も知っている娘の友達の商品があまり売れていなかったりしたのを思うと、
Moneyも余っていたことだし、私が娘を促して、その子の商品を買ってあげたらよかった…
などと、「親が口出しすることでもあるまい」と思いつつも、
買い物が始まる前に準備をしていたその子に「可愛い商品だね」などと声をかけていただけに、
その子を思うと心が苦しくなってしまい、
家に帰ってからも心残りで、私自身が立ち直るのに時間がかかってしまいました…(+_+)

「みんなが平等に」という教育環境で育ってきた私にとっては、
「過酷だなあ…」と思うイベントが、こちらにはたくさんあります。
寄付を募る目的で、
「○○をプレゼントしたいお友達の名前を書いて$1添えて出してください。
○の日に、お友達にプレゼントが届きます」なんていうイベントがあったりします。
○の日に、教室に届くプレゼントを、先生が、名前の書かれている生徒に手渡します。
たくさんのプレゼントをもらう人もいれば、一つももらえない人も出てきます。
私がもし、「クラスで一人だけ、誰からももらえなかった人」だったら、
落ち込むだろうなあ…と思うのです。

でも娘に、
「今日もし自分の商品が全然売れなかったら、どう思ったと思う?」と聞くと、
「別に」と娘。
「ちょっと悲しいんじゃない?」と聞いても、
「まあ~、ちょっとは残念かもしれないけど、Remember?私は、“Only Happy”だからね♪」

なんて強い!!!「Only Happy」!!!
私が娘を心配することなど“一切!”ないことがハッキリしました。
それどころか、私こそ、娘の「Only Happy」の極意を学ぶ必要があります!
娘に弟子入りします(^O^)/