4/18「原発と報道」
最近ひょんな事から
作家の本間龍さんとメールの交換をする様になった。
本間さんはかつて
「博報堂」
と言う広告代理店に勤務し、
現在は「電通と原発報道」(亜紀書房 刊)などの著作で知られている作家である。
その本間さんと
「原子力と報道」
についてのメールの交換をするきっかけとなったのが、
先日行われた「原子力市民委員会」後の出来事だった。
今回の委員会では、
委員会中の配信がなかったので
私がほとんどの部分を
「ツイート」で送った。
また、
傍聴も報道関係者より市民の方が多かったので
論議の内容が報道ベースに全く載らなかった。
更に、
委員の中にも言論や報道の関係者が全く入っていなかった事もあり、
「原子力と報道、言論」
と言う問題提起すらなされなかった。
数日がたち、
私自身
「やはり、この委員会が「市民」と命名されている以上、委員会の場で報道,言論について議論した方が良いのではないか」
と思い、
思い切ってツイート仲間や本間さんに相談をしてみた。
するとツイート仲間も本間さんも私の意見に同感をしてくれた。
それなので、
今度、折りをみて委員会には質問状を送ってみようかと思っている。
今回の原発事故では
事故以降、様々な形で
「原子力報道」
に関する検証があった。
また、
今回の事故により言論人に転身した人も多数存在している。
もちろん、
ずっと前から「
原発」報道に従事している人々も
多数存在している。
それにも関わらず、
「記者クラブ」と言う存在は
相変わらず日本のマスコミ界を支配し、
彼らの報道ベースが日本社会全体のベースになっている。
この世界でもまれに見る制度に依って
日本の言論空間は3.11以前のまま、凍りついたままである。
これから日本全体の人口が減ってゆく中で、
言論空間は更に矮小化してゆくだろう。
この現実の中で
今度の委員会が
「報道、言論空間」の問題提起をするかしないかは
大きな問題の一つになるかも知れない。
それには
まず、
報道機関が率先してこの委員会の傍聴をし、
報道する事が第1歩なのかもしれない。