4/24「国家の奴隷」今日、夕方に「福島集団疎開裁判」の判決が急遽だされ、記者会見が衆議院議員会館で行われた。同席記者は次の通り。
木野龍逸、白石草、週刊金曜日、ユープラン
(矢ケ崎克馬さんは電話コメント)
判決は次の通り。
1 年間1ミリシーベルトを基準とした場合、現在の郡山市内の放射線量はそれを上回る。
2 学業を行う上でいわゆる「低線量被ばく」の被害が出る可能性がある。
3 いわゆる「除染」に対しては何度やっても効果はない。
4 チェルノブイリ事故後の甲状腺ガンについて同程度の被害が出る可能性がある。
5 しかし、今回の裁判では「集団疎開」を認めず、「自主避難」を優先すべきである。
判決後、柳原弁護士は
「この文をまだ詳細に把握していない。」と前置きしながらも、
この判決は「前段で原告の主張を認めながら、結論としては「認めない」という矛盾したものだ。
しかし、矢ケ崎さんや松崎先生の主張を取り入れたと言う点、
また、年間1ミリシーベルトを遡上に載せたと言う点では大きい」とコメントした。
また
、矢ケ崎克馬琉球大名誉教授も同様のコメントを電話で発言した
。今後の問題に対しては5月18日新宿で行われる「福島集団疎開裁判デモ」までに結論を出すと言う事だ。
ーー小出裕章さんコメントーー
「疎開裁判」判決頂きました。
私は裁判には期待しないと発言してきましたが、改めてその想いを深くしました。
判決はただちに影響が出る物ではないと言いながら、も低レベル放射線被ばくの危険そのものは認めています。
そして、学校だけ変わっても、地域で生活する以上、年間1ミリシーベルトとを超える被ばくをしてしまい,避難移住をする以外にないと結論付けています。
その通りです。
子どもを年間1ミリシーベルト以上被ばくさせない為には、郡山をふくめ、汚染地から逃すしか方法がありません。
そうする責任が国にはあると私は思いますし、そう主張もしてきました。
それなのに、年間1ミリシーベルトしたいのなら逃げるしかなく、個人の力で逃げられない訳ではないのだから、訴えに理由がないとしています。
問題は、子ども達に被ばくを強いている責任が、汚染地に取り残されている個人のにあるのではなく、国にこそあると言う事です。
それを問題に出来ない裁判とは国家の奴隷のようなものです。
ーー松崎道幸さんコメントーー
裁判所は福島原発事故の「児童生徒の生命、財産,身体、健康について、由々しい事態の信仰が懸念される」と認定しましたが,
通学先を変更しても残りの2/3の時間汚染地帯に留まっているのでは意味がないとして、訴えを却下しました。
しかし、この判決は福島中通り地域からの全面的な疎開が必要であると言う新たな運動の根拠を作り出したと考えます。
子ども達を含めた多くの人々の生命と健康を守る闘いを更に続けましょう。
福島中通りは汚染によって由々しき事態が進行中と裁判所が認定した事を武器にしてゆきたいと思っています。