4/21「現実感を持つ」
昔、ピアノを習っていた頃、
調律をして頂いたお店のオーナーのお父さんと言う方がイスラエル在住の写真家であった。
その関係で
日本聖書協会のHPにある
「フォトギャラリー」
をよく見ていた事がある。
青く澄んだ空に茶色い岩肌が見える。
「ここがモーセが十戒を授けられた場所」
と説明書きには書いてある、色とりどりのカラー写真を観ていると
確かにイスラエルは観光立国としても有望な国である様な印象を受けるし、
実際に日本の大手旅行会社の中でも幾つかのツアーが組まれてる。
現地に精通する日本人ガイドも何人か存在しているので
日本人が旅行に行ってもことのほか歓迎されるらしい。
しかし、
やはり本当の意味での
「イスラエル国」に行きたいと願っているのは
やはり「キリスト教徒」なのであろう。
彼らには、
日常生活を切り詰めてでも
「聖地に行きたい」と言う願望があるので
それを狙った
「あやかり商法」の一つが
この
「フォトギャラリー」
なのかもしれない。
しかし、
現実的な問題は
「イスラエル」
と言う国は単なる略奪国家であり、
本来の支配者は
「パレスチナ」なのであると言う事を
この写真を通して認識しなければならないという問題なのだと思う。
実際的に
日本聖書協会の出している
「聖書」は
旧約聖書にも新約聖書にも
「イスラエル」
と書かれている。
「イスラエル」と言う国の成立は
私の認識からすると
「第2次世界大戦」以降であって、
旧約時代にも、新約時代にも成立をしていなかった。
そうすると
聖書に書かれている
「イスラエル」とは
一体どこの国を指しているのかと言う問題に突き当たる。
この期に及んで今更蒸し返したくないのだが、
この問題提起を
いずれ聖書協会側と
「現実感」
と言う問題で議論してみたいと思う。