桜桃生存日記

桜桃が気ままに書きたいことを書く日記。
日常のこと、趣味のこと、思ったこと、など。

桜並木の満開の下に

2020-01-24 | 映画を観よう
2012年の邦画です。
東日本大震災後の茨城県日立市の自動車部品工場を舞台にしています。
復興に向かって工場もこれから、というところで、
主人公栞の夫で同僚の研次が出向先の工場で事故死します。
しかも、出向先の健二の同僚、工のミスで・・・。
衝撃的な序盤です。

工は栞のいる工場に異動になり、顔を合わせることに。
工に誠意を示されても、頭を下げられても、
自分の夫を殺した人を許せるわけないよな。
たとえ仕事上のミスだとしても、労災だとしても。
栞の葛藤が続きます。
そして工もどうにか罪を償おうと、栞に対しても仕事に対しても
真摯に向き合います。
栞も工も、この工場を辞めないのが凄いな。
どっちにしたって辛い立場なのに。

正直言って知らない俳優さんばかりです。
でも栞役の臼田あさみさんって、整った顔で、素朴で、
雰囲気があっていい女優さんですね。
研次役の高橋洋さんは出番が短いですが、いい事言うんですよね。
眉毛が太くて実直な工役は三浦貴大さん。
年配の俳優さんが脇を固めてるのが心強いですね。

雰囲気は重苦しくて暗いし、流れる音楽も暗くて怖いし、
満開の桜が一層鮮やかに映りますね。
考えさせられる映画です。
単なる恋愛映画ではなくて、人間ドラマですね。
人の負の感情が滲み出て、人を赦すまでの過程がじっくり描かれています。

ただ、工の栞への気持ちが、どうにもわかりづらかった。
いつから?って正直思ったし。
栞も工に人間的には惹かれたとしても、恋愛感情まで持つってのが
ちょっと私には理解しづらかった。
そしてクライマックスがねー。
物語の展開的にこうするしかなかったんですかね。
なんとも煮え切らないなあ。
観てる側置き去りで完結(>_<)

一番の悪役はドラム缶だった・・・。

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