コトノハラビリンス～epilogue～

その後もひたすら参加者達から周平への猛抗議は続いた。

村山「こんな事、ツイッターでつぶやけば済む話じゃないの？」

金田一「本当にガッカリです…」

南門「ほんまに直接言えっちゅうねん！　いや、直接でも言わんでええわ！」

松居「ところで正解した我々へのプレゼントというのは？」

周平「はい、大変長らくお待たせ致しました。それでは今から皆様へのプレゼントをお見せ致します。」

しかし、このプレゼントに参加者達の怒りはさらに増してしまうのだった。

周平「それではプレゼントの登場です！　どうぞお入りください！」

食堂のドアが開き、周平と４人の前に現れたのは死んだはずの二瓶一之だった。

二瓶「皆さん、どうも…」

村山「え…？　何で？」

南門「い、生き返った…」

松居「二瓶君は殺されたんじゃなかったのか？」

金田一「やはり自作自演でしたか。おそらく周平さんとの共謀ですよね？」

周平「はい、合鍵を隠し持っていたのは私です。」

その後、ペンションが火事になるのではないかと思うくらいに参加者達の怒りが炎上した。

松居「どうしてこんな事を？」

周平「すみません、このイベントをさらに盛り上げたくて…。実は初日の午後２時くらいに第１問すら解けなかった二瓶君から第２問以降の参加辞退の申し出がありまして…。それだったら二瓶君には殺人事件の被害者役をしていただこうかと。」

村山「そんな事のために？　こっちはどれだけ怖かったと思ってるの？」

周平「本当にすみません。ですから二瓶君の無事こそが皆様へのプレゼントです。」

南門「おい、なめとんのか？」

金田一「本当は第８問の後にもう一度二瓶君の遺体を見て、最初と様子が変わっていないか確かめるつもりだったのですが…」

松居「周平君、気持ちは分かるが、これはさっきのどうでも良いメッセージなんかより先にタネ明かしするべきだったんじゃないかね？　村山さんも言ってた通り、私たちは本当に怖かったし心配だったんだよ？」

周平「すみません。でも第１０問より先に皆様にはちゃんと伝えましたよ？」

村山「いつよ～。聞いてないわぁ。皆もよね？」

松居、南門、金田一の３人は同時に頷いた。

周平「ちゃんと伝えましたよ～。第９問の答えの選択肢を１から１０まで順番に読んでみてください。」



南門「だから直接言えっちゅうねん！！」

《完》

問題の答え合わせはまた後日！『コトノハラビリンス～correct～』にて