周平の『コトノハノハコ』

作詞家・周平の作詞作品や歌詞提供作品の告知、オリジナル曲、小説、制作日誌などを公開しております☆

24th distribution『ブサメンの音楽隊による行進曲』

2022年11月21日 | オリジナル楽曲
皆様こんにちは!

先日ついに完結した小説企画「シューピー散文クッキング」の第2弾『ブサメンの音楽隊』は最後まで読んでいただけましたでしょうか?
第1話から最終話まで全部読んでくださった方はおそらく周平に石や生卵を投げつけたい気持ちになった事でしょう(笑)

半年以上にわたって連載してきた小説の最後の段落が、まさかの周平のオリジナル曲をアップしているサイトの告知だったのですから。

そう、『ブサメンの音楽隊』の中に登場する高校生バンド『ブサメンの音楽隊』のオリジナル曲『ブサメンの音楽隊による行進曲』を小説と並行して本当に制作していたのです。

2022年9月28日の記事で、「シューピー散文クッキング」の執筆だけではなく、ちゃんと本来メインのオリジナル曲の制作も並行して行っております。こちらはちょっと変わった形でまもなく公開しますのでお楽しみに!!と言っていたのはこういう意味でした。

そして【今後のブログ更新予定】で11月下旬 24th distribution『●●●●●●●●●●●●●●』&歌詞#207『●●●●●●●●●●●●●●』と書いていた通り、今回改めて新曲『ブサメンの音楽隊による行進曲』の告知をさせていただきました!
『●●●』の数を数えると、ちゃんと『ブサメンの音楽隊による行進曲』に合わせて14文字になっていました。
どうでもいい仕掛けですね。

それでは、小説を読んでくださっていた方も、そうでない方も『ブサメンの音楽隊』っていうか『周平』のオリジナル曲『ブサメンの音楽隊による行進曲』を是非お聴きください☆

「musictrack」の周平のページです。
ここで『ブサメンの音楽隊による行進曲』や周平の過去のオリジナル曲も簡単に聴けます↓
http://musictrack.jp/user/22036

#207 『ブサメンの音楽隊による行進曲』

2022年11月21日 | 作詞作品集
何の取柄も無い
ブサメンの集まり
彼女いない同士
傷を舐め合って

優しさぐらいなら
自信があるけど
授業の成績に
それは含まれない

届かない思いを
僕らは叫んでる

優しい人が好き
そう言ってたはずの女子
どこへ消えちまったんだい?
結局 男は顔かい?


何の特技も無い
ブサメンの僕らは
楽器を手にして
バンド組んでみた

「音楽やってりゃモテる」の法則
唱えた嘘つきは
体育館裏 来い

届かなくても良い
僕らは歌ってる

答えはないけれど
正解はある恋愛
解けるはずなんてない僕ら
ブサメンの音楽隊


いつしか 仲間との
バンドの時間が
楽しくなってた
これも青春だい

モテなくたって良い
僕らは奏でる

モテなくたって良いと
見栄張って言ってみたけど
やっぱりモテてみたい僕ら
ブサメンの音楽隊

この行進は続く
耳障りだと言われても
鳴り止むつもりはない僕ら
ブサメンの音楽隊

『ブサメンの音楽隊』~最終話~(シューピー散文クッキング第2弾)

2022年11月03日 | シューピー散文クッキング
周平本人が目を瞑りながら国語辞典を適当なページで開いて適当な場所を指差し、目を開けた時に指が指している単語(1話につき5個)を全て文章のどこかに組み込まなければいけない「シューピー散文クッキング」の第2弾『ブサメンの音楽隊』、ついに最終話です!

さて、今回の材料は…

「ピンチヒッター」…小さじ3杯
「殻」…小さじ2杯
「実験」…大さじ1杯
「申し送る」…大さじ4杯
「人ごみ」…小さじ3杯

最後にとんでもない結末が待っている最終話スタート!!

『ブサメンの音楽隊』~最終話~

文化祭まで残り2週間を切った。
「ねぇ、文化祭本番前に僕らの曲を"実験"的にネット上にあげてみない?」とネコが言い出した。

「なんでよ?」イヌが訊いた。

「ネット上での反応を見るんだよ。ここはもっとこうした方が良いとか。こう歌った方が良いとかアドバイスもらえるかもだし。」

「うん、いいかも。僕も、なんかこう、うまく言えないけど、もっと”殻”を破りたい感じがする。」と、ニワトリが答えた。

「でもどうやってアップするの?」今度は僕(ロバ)が訊いた。

「僕の知り合いにオリジナル曲をネットにアップしている周平さんっていう人がいるんだ。その人のページにアップさせてもらおうかと。」ネコが答えた。

「なるほど。その前にちょっとだけ歌詞を書き直したいかな。」
歌詞を書いてからだいぶ月日が経っていたので、心境の変化もかなりあった。
僕は今現在の気持ちも踏まえて歌詞を一部書き直した。

こうして僕らのオリジナル曲『ブサメンの音楽隊による行進曲』は文化祭で公開される前に、ネット上で全世界に公開されてしまった。
もちろんネコから周平さんに「僕らの曲が酷すぎて、コメント欄に罵詈雑言が飛び交ったらすみません。」と”申し送る”事はしてくれたらしい。

そして、ついに迎えた文化祭当日。

4組のバンドの中で僕らが最初に演奏する事になった。もちろん僕らが一番レベルが下だし、その方がハードルも低くて助かった。
僕は文化祭1週間前に風邪を引いてしまったが、もちろん”ピンチヒッター”なんていないし、ここまで来て誰かに譲るつもりもなかった。
根性で風邪を治して、なんとか今日を迎えた。

体育館内は全校生徒や先生達、そして保護者や他校の生徒、教育委員会のお偉いさん達で”人ごみ”になっていた。

「よし、行こうか。」僕は3人に声をかけた。

「おう!」とイヌ。

「やっと、だね。」とニワトリ。

「悔いのないようにやろう! 3人ともこの時を半年間も待ってくれてありがとう!」とネコ。

ついに、ついに、この瞬間を迎えた。
4人とも目が潤み、ネコ以外の3人は手が震えていた。

「皆さん、はじめまして! ブサメンの音楽隊です。」

バンド名を聞いて体育館内に笑いが起こる。

「聴いてください! 『ブサメンの音楽隊による行進曲』です。」

と言っても、文化祭にお越しいただけなかった皆様にはどんな曲なのか伝わらないかと思いますので、この物語の筆者でもある周平のオリジナル曲がアップされているサイトの方で『ブサメンの音楽隊による行進曲』をお聴きくださいませ♪

「musictrack」の周平のページです。
ここで『ブサメンの音楽隊による行進曲』や周平のオリジナル曲も簡単に聴けます↓
http://musictrack.jp/user/22036

《完》