周平の『コトノハノハコ』

作詞家・周平の作詞作品や歌詞提供作品の告知、オリジナル曲、小説、制作日誌などを公開しております☆

むかしのかし~其の最期~ 『bitter memories cafe』

2018年08月09日 | むかしのかし
皆様大変お待たせ致しました!
1年3ヶ月にわたって行ってきた企画「むかしのかし」もついに今回をもって終了となります!
もう皆様に不愉快な思いをさせる事はきっとないはずです!

「むかしのかし」最後の作品は21歳の秋に作ったオリジナル曲『bitter memories cafe』の歌詞です♪
オリジナル曲では初めて女性目線の歌詞にチャレンジしたものです。
曲調は70~80年代のフォークソングを意識していて、歌詞の舞台も現在はあまり見ないような、いわゆる「町の喫茶店」になっていて、わざと古臭い歌詞にしています。

今回が最後となる「むかしのかし」、そして今回が最後となる「セルフツッコミ」
果たして昔の周平にトドメをさす事はできるのでしょうか?
しかし、最後にはまさかの感動の結末が…


『bitter memories cafe』

作詞:周平(当時21歳)

人は人生の中で
多くの人に出逢うから
心変わりする事 仕方ない事

初めて出逢ったこの喫茶店
別れた場所もこの店
残るのは別れた方の記憶だけ

「一生懸命 愛しただけ ムダだった」
苦笑いと同時に
ポツリと落ちた涙

苦い想い出をかき消すように
このコーヒーにミルクを溶かして
スプーンでかき混ぜて
できた渦巻きに
私ごとのまれて行きそうで
気付けば 窓の外は雨


あなたにもらったバッグを
傘代わりに帰り道
涙は雨の中に紛れ込んで

部屋に戻ればまた孤独(ひとり)
残された広すぎるスペース
不思議ね においだけは残るもので

「一所懸命 愛した時間 返してよ」
憎しみとして残ってしまう
あなたの姿

苦い想い出は忘れるように
祈りながら眠りに就いて
だけど夢に出てきてしまうの
本当なら横にいるべきあなた
まだ やっぱり愛してる?


きっとまた私は行くでしょう
あの喫茶店に
あるはずのない未来に期待して

苦い想い出をかき消すように
あのコーヒーにミルクを溶かして
スプーンでかき混ぜて
できた渦巻きに
私ごとのまれて行きそうで
気付けば また外は雨

苦い想い出をかき消すように
またコーヒーにミルクを溶かして
スプーンでかき混ぜて
できた渦巻きに
あなただけ突き落としてみたら
気付けば 窓の外は晴れ
あなたのいない空に
虹が出てた

【最後のセルフツッコミ】

・「一生懸命 愛しただけ ムダだった」←こっちは一生懸命に説教(ツッコミ)しただけ無駄でした。でも…

なかなか良い歌詞を書けるようになってきたじゃないですか。
最初の「夢見て~Be happy~」に比べたら断然良くなっていると思います。
いつの間にか女性目線の歌詞まで書けるようになっちゃって。

高校を卒業して、田舎を出て、いろんな事を経験して、それが段々と歌詞に表れてきてるなぁと実は感じていました。
その証拠に途中ぐらいから歌詞に対するダメ出しではなくて、ただのイジメになってましたよね(笑)

どうかそのまま音楽で結果を出す事をあきらめずにまっすぐに歩んでください。
きっといつか素敵な景色が見えるはずです。

ちょっとその上に立ってみてください。
夢を追って頑張っているご褒美に、いつかと言わず今すぐに素敵な景色を見せてあげます。
そうです、そこです。その巨大なコップの淵に立ってみてください。
そう、コップのフチ子みたいに。
あ、君はまだコップのフチ子を知らないか。10年後ぐらいにちょっと流行るから覚えといてね。

よし、じゃあいくよ。

「バンッ!」

苦い想い出(昔の歌詞)をかき消すようにコーヒーにミルクを溶かして、スプーンでかき混ぜてできた渦巻きに、
昔の周平を突き落としてみたら、気付けば窓の外は晴れ。
昔の周平のいない空に虹が出てた。

《完》