周平の『コトノハノハコ』

作詞家・周平の作詞作品や歌詞提供作品の告知、オリジナル曲、小説、制作日誌などを公開しております☆

重大告知!!

2012年01月25日 | 告知
今日はいつもお世話になっている皆様へいくつか大事なお知らせがあります!

上京してから10年、本格的に作詞家目指して8年、やっとこのお知らせができます。

【お知らせ1】

周平、作詞家デビュー!!
(な~んて言っちゃって良いのか分かりませんが…)

去年の夏からお世話になっている歌手「藤村智史」が2月下旬(予定では2月25日)にミニアルバム(4曲入り)をリリースする事になりました!

藤村智史の新ブログです↓
http://ameblo.jp/satoshi1313/

今回、そのミニアルバムの4曲目の作詞をやらせていただきました!

おかげさまで、やっとやっとやっと夢を目に見える形にできたと思っています。
自分の中で一つの区切りと考えていた、上京から10年の日まで残り約10日というところで滑り込みセーフという感じです。

まだタイトルなどは伏せておきますが、4曲入りで1500円です!
絶対に満足できる、バラエティに富んだ、絶対に期待を裏切らない4曲となっております♪

なんと! 第4回AKB選抜総選挙の投票券も付いてますよ!(嘘)

お店でも場所によっては取り寄せや予約ができるかもしれませんが、おそらくネットやライヴ会場(詳細↓)での購入が一番楽かと思います。

購入方法はまた後日お知らせさせていただきます☆

そして、さらに!

【お知らせ2】

藤村智史、47都道府県インストアライヴツアー決定!!

今回のミニアルバムリリースを引っ下げて、藤村智史が約半年をかけて47都道府県全てでインストアライヴを行います!
都道府県によっては2回以上行くこともありますので47ヶ所+aですね。

もちろん周平が作詞した曲も沢山の人の耳に届く事になります。
耳だけじゃなく心にも届いたなら嬉しいな。

もちろんそこでCD販売も行われます!

とりあえず現時点で決定してる3月のスケジュールです↓
(時間は未定ですが、間違いなく正午以降で最低2ステージはあります。)

3月7日(水) 東京都 三井アウトレットパーク南大沢
3月9日(金) 宮崎県 宮交シティ アポロ広場
3月17日(土) 岡山県 リットーシティビル
3月18日(日) 岡山県 三井アウトレットパーク倉敷
3月20日(火) 滋賀県 三井アウトレットパーク滋賀竜王
3月31日(土) 宮城県 仙台ヒルサイドショップス

そして、なんと!

【お知らせ3】

周平もCD販売のお手伝いします!!

3月7日(水)の東京・南大沢でのインストアライヴツアー1本目には周平も同行し、CD販売をお手伝いさせていただきます!
お近くにお住まいの方、是非是非お誘い合わせの上、ぜひ遊びに来てください!ぜひ聴きに来てください!ぜひCD買ってください!

そして、この日は周平の上京10周年記念日でもあります!
なんの打ち合わせもなく、本当に偶然なんです。
そんな記念すべき日に自分の言葉がたくさんの人たちに届くなんて、そして自分が携わった作品を売れるなんて本当に幸せです!!
しかも!
この場所は俺は行けなかったけど2008年に我が音楽の師である浅岡雄也さんがインストアライヴを行った場所でもあります。なんか感慨深いなぁ。

本当にあきらめないで10年間続けてきて良かったです。

客席は屋根がないので、当日雨が降らない事を祈るばかりです。。。

ちなみにまだスケジュールは決まってませんが、埼玉・千葉・神奈川での公演も都合がつけば同行しようと考えています。

そして、さらに!

【お知らせ4】

今年は当然これでは終わりません!
今年後半にさらに大きな事が予定されてます!
お楽しみに!!

以上、ざっくりでしたが、またそれぞれ近くなってきましたら詳しくお知らせいたします♪

そんなわけで、今後とも藤村智史、そして周平をよろしくお願い致します!!

小説第2弾『上京テトラロジー』~4、アオイ前編~

2012年01月25日 | 小説
「はい… でも私…」

「うん? どうしたの?」
何かを言いたそうなアオイに、担任は優しく訊いた。

「自分の夢を叶えられるのか不安で… 美容師を目指している子なんて、きっと山ほどいますよね?」
「そうね。きっと山ほどなんてもんじゃないでしょうね。」
アオイの担任はまだ30代前半だが、冷静でサバサバした性格だ。

「美容師になる夢を追いかけて… 数年後に後悔したりしないかなぁって… 
私、後悔するような道は選びたくないんです。」
アオイはそう言うと、さっきまで担任の目をしっかり見ていた目を下に下げてしまった。

「うーん…」
担任は頭の中で言葉を整理してから丁寧に話し始めた。

「あのね、アオイ。後悔ってね、その字の如く後でしかできないものなの。
だからハッキリ言ってしまうと、将来絶対に後悔しない道を今のアオイが選ぶなんて絶対にできないの。」
「は、はい…」

担任はさらに続けた。
「担任の私がこんな事を言っちゃいけないのかもしれないけど、仮にアオイが美容師を目指して、10年後にもそれが叶えられてなかったとしましょう。
その時、10年後のアオイが、美容師を目指す決心をした勇気のある18歳のアオイを責めたりはしないわ。努力が足りなかった上京してからの10年間の自分を責めることはあってもね。」

「はい…」
アオイは担任の言っている言葉の意味もちゃんと理解できたし、その通りだとも思ったが、少しポカンとした表情で再び顔をあげた。

「不安を消す材料は努力でしかないわ。あとは… ある程度無神経な性格の方が大きな夢を追いかけるのには向いてるのかもね。まぁ、アオイには無理な話かぁ。」
担任は冗談のつもりは全くなかったが最後だけは笑いながら言った。

するとアオイの表情もさっきより柔らかくなった。

(第5章へ続く)

小説第2弾『上京テトラロジー』~3、マイ前編~

2012年01月18日 | 小説
翌日の放課後。
いつも通り、レンとマイの2人は一緒に下校した。
そしていつもの分かれ道まで来た所でマイが切り出した。

「レンは卒業後どうするの? やっぱり東京に行くの?」

2人の横を通っていたスクーターの音だけがやけに大きく響き渡った。
まるでそれ以外の物音も人の声も世界から突然消えてしまったかのように。

「… うん…」
マイの質問にレンは少し間を空けてから答えた。
すぐに答えが出てこなかったわけではない。
早かれ遅かれ来ると分かっていた質問が予期せぬタイミングで飛んできて戸惑ったのだ。

「お父さんとお母さんは? OKしてくれた?」
「うーん… 微妙。」
「そうなんだ…」

ほんの3秒ぐらいだったが、2人にはとても長く感じる沈黙の時間ができた。
その沈黙の時間をレンが先に割った。
「でも絶対上京するつもり。昨日の夜、母ちゃんと話してだいぶ吹っ切れた。」
「ふーん。そうなんだ。」

マイがレンに訊きたい事は卒業後に上京するか否かではなく、もっと別な部分にある事をレンは分かっていた。
だからこそ、そこの部分に関しては自分から口を開けなかった。

また短い沈黙の時間ができた。
今度はマイがそれを割った。
「ねぇ?」
「うん?」
「うんうん、なんでもない…」
「そっか… じゃあ… また明日。」
「うん! また明日ねっ!」
マイは無理に明るくそう言って手を振った。

レンは普段より何十センチか低い位置で小さく手を振り返した。

(第4章へ続く)

小説第2弾『上京テトラロジー』~2、レン前編~

2012年01月11日 | 小説
「もういいよ!!」
レンはそう怒鳴ると2階にある自分の部屋へ行ってしまった。

その翌日の夜。
「ねぇ、母さん…」
「何?」
レンの呼びかけに母は夕飯で使った食器を洗いながら答えた。

「俺… 卒業したら… 東京の俳優の養成所に行って良い?」
「もしダメって言ったらレンはどうするの?」
レンは母から意外な言葉が返ってきて戸惑った。
しかも近くにいるのに、わざわざリビングルーム中に聞こえるような大きめの声だ。
親父はリビングルームのソファーに深く腰をかけ、今夜もテレビの野球中継に夢中だ。

「いや… 親父はダメだって言うからさ… とりあえず母さんの意見も聞こうと思って…」
テレビの前に父が居る事もあって、レンは小さな声でボソリと言った。

「誰かにダメとかやめろって言われた位で諦めてしまうようなら東京には行かない方が良いんじゃないの?」
母は変わらず大きめの声だ。

「…」

「そんなに甘いもんじゃないと思うわよ。そういうのは。
本当に叶えたい夢なら、私たち家族と縁を切っても良いぐらいの覚悟じゃないとやっていけないんじゃないの?」

「……」

「お父さんにもう一回相談してみなさい。」
母は今度はそれほど大きくない声でレンに言った。
そして、それ以上は何も言わなかった。

「うん… 分かった。」
レンはボソッと言って、リビングルームから出て行ってしまった。
父には声をかけずに。

テレビの野球中継は試合終了を待たずに終わってしまい、父には全く興味の無いような化粧品や洗剤のコマーシャルが流れているだけだが、ソファーに座っている父はテレビから全く目を離さず、2人の会話が聞こえてないフリを貫き通した。

母は食器を洗いながら、父が何かを深く考え込んでいる事に気付かないフリを貫き通した。

(第3章へ続く)

小説第2弾『上京テトラロジー』~1、プロローグ~

2012年01月04日 | 小説
九州に住むレンには一つの大きな夢があった。
「なぁ、親父…」
テレビで野球中継を真剣に見てる父親にレンが珍しく自分から話しかけた。
「なんだ?レン。」
「高校卒業したら東京にある俳優の養成所に通いたいんだけど…」
「はぁ? 何を馬鹿な事を言ってるんだ。」
「俺、俳優になりたくて…」
「ダメだ。そんなもんはな、ほんの一握りの人間しかなれねぇんだよ。悪いことは言わないから、こっちの大学通って、良い会社に就職しろ。」
「親だったら普通、息子の夢を応援するもんじゃねぇの?」
「俺はお前のためを思って言ってるんだ。」
「もういいよ!!」


レンには同じ高校へ通うマイという名前の彼女がいた。
マイは3年生の夏休みが明けてすぐに県内の会社に就職が決まった。
マイがずっとやってみたいと思っていたウェブデザインの仕事だ。
2人は1年生と2年生の時は同じクラスだった。
3年生になって違うクラスになってしまったが、放課後はほぼ毎日時間を共にしている。
最初はただの友達だったが、やがて付き合うようになった。
付き合い始めて半年になる。
「レンは卒業後どうするの? やっぱり東京に行くの?」


レンやマイと同じ高校3年生で、四国に住むアオイにも夢があった。
美容師になりたいという確かな夢。
だが、アオイの中で確かなようで、まだ確かではなかった。
「私、ここの専門学校に行きたいんですけど…」
担任の教師との進路相談の時間に、アオイは東京にある美容専門学校のパンフレットを差し出しながら言った。
「ご両親は何て言ってるの?」
「私の好きなようにしなさいって言ってくれてます。」
「あら、それは良かったわね。」
「はい… でも私…」


レン、マイ、アオイと同じく半年後に卒業を控えている高校3年生のカズ。
カズの家は東北にある。
「こらっ! またゲームばっかりやって… 進路希望調査の締め切りって明日じゃなかったっけ? ちゃんと考えてるの? 卒業後の事。」
今日も母の怒声が飛ぶ。
「大丈夫。ちゃんと考えてるから。」
カズはゲームのリモコンから手を離さず、テレビの画面から目も離さずに答えた。
母は肩を落としながら言った。
「まったくもう…」

(第2章へ続く)

2012年あけましておめでとうございます!

2012年01月01日 | 日誌
このブログをご覧いただいてる皆様、
新年あけましておめでとうございます!

去年は本当に最初から最後まで(特に下半期は)突っ走った一年でしたが、今年もそんな感じになりそうです。

とりあえず現時点で告知できる範囲で今年の予定を!

【1月4日~】
小説第2弾を当ブログにて公開!
1月4日から毎週水曜日に10週にわたって1章ずつ公開していきます!
タイトルは『上京テトラロジー』
周平の上京10周年記念日(3月7日)に完結します。
今度は笑いは混ぜながらも真面目な内容となっております。

【1月or2月中には】
重大発表!!
できるはずです。
もう少々お待ちくだされ!

【3月上旬~】
某日本縦断の旅スタート!
って言っても俺が旅するわけじゃないんだけど、でも俺の思いだけは日本一周の旅に出る予定です!
詳細後日!!

【3月11日】
東日本大震災から1年のこの日に自身の新曲を公開します。
ネット配信第3弾となる今作のタイトルは『それでも生きてゆこう』です♪
すでに完成しております!

そんなわけで今年は上京してから10年となる年なので、今まで以上にかっ飛ばしていきます!

それでは今年も周平&当ブログをよろしくお願い致します!!