周平の『コトノハノハコ』

作詞家・周平の作詞作品や歌詞提供作品の告知、オリジナル曲、小説、制作日誌などを公開しております☆

コトノハラビリンス~last question~

2019年03月27日 | コトノハラビリンス
結局誰も二瓶殺しの犯人に辿り着けないまま、イベントは最終日の午後3時を迎えた。

周平「さて、今からいよいよ第10問の紙をお配り致します。第1問から第9問までが第10問を解くヒントです。私からのメッセージが分かった方は私に耳うちしに来てください。午後4時までに正解した方には素敵なプレゼントをご用意しております。」

南門「よっしゃ! 誰よりも先に解いたるわ!」

松居「さっきの問題も解けたし大丈夫だ!」

村山「第9問は苦戦したけど今度はすぐに解かなきゃ!」

金田一「後半、少しキャラが崩壊しかけたので頑張らないと!」

周平「それでは運命の第10問です!」



食堂は一気に静まり返り、4人は謎解きに集中した。

そしてわずか3分後…

南門「よっしゃ! 解けた!」

村山「え? 嘘でしょ?」

松居「本当かよ…」

金田一「負けたか…。でもまだ正解と決まったわけじゃない!」

南門「…っていうか何やこのメッセージは。まぁええわ。とりあえず答えを言うで!」

南門は周平に答えを耳うちした。

周平「南門さん、お見事! 正解です!」

その後、他の3人もすぐに正解に辿り着いた。

村山「何よ、このメッセージ。私達にはどうでも良い事じゃない!」

松居「まったくだ… 何だったんだ、この3日間…」

金田一「南門君に負けたのに何故か悔しくない…」

南門「こんなどうでも良い事、直接言えっちゅうねん!!」

参加者達の怒りがおさまらない為、『コトノハラビリンス~epilogue~』へ続く。

コトノハラビリンス~9th question~

2019年03月14日 | コトノハラビリンス
食堂の時計の針は午前11時57分を指した。

周平「皆様おそろいでしょうか? 間もなく正午です。最後の食事と第9問の紙をお配り致しますね。」

南門「おい、金田一の兄ちゃんがまだ来とらんで。」

松居「まさか!?」

村山「えっ? まだ12時になってないから来てないだけじゃなくて?」

南門「とりあえず急いで彼の部屋に行くで!」

周平と3人の参加者は金田一の部屋の前へ向かった。

松居「おい、金田一君! 生きてるか?」

すると部屋の中から叫び声が聞こえた。

金田一「解けた~~~~!!」

一同「え?」

次の瞬間、部屋のドアが開き、嬉しそうな顔をした金田一が飛び出してきた。

金田一「あ…」

南門「さては金田一さん、時計の針が正午を指したのがきっかけで、やっとさっきの問題が解けたんとちゃうか?」

金田一「そ、そんな事はない! 周平さん、集合時間に遅れてすみません。ちょっと眠ってしまって…」

こうして食堂に戻った一同は昼食を済ませて、周平から配られた第9問の紙をじっと見つめた。



南門「そうそう、こういうの! こういうのを待ってたんや!」

松居「途中まではすぐ分かりましたが、そこからが難しいですね…」

村山「頑張って解かないと第10問も解けないって事よね?」

金田一「俺は解けましたよ。」

南門「ほんまですか?」

金田一「ほ、ほ、ほんまですよ!」

松居「金田一君、関西出身だったっけ?」

金田一「そ、そ、そうに決まってますやんけぇ。」

周平「さぁ皆様、いよいよ3時間後に最終問題をお配り致します。今度は遅刻せずに食堂に集まってくださいね。その時に第1問から第9問までの紙も忘れずにご持参ください。それと、賞品が財宝じゃなくて皆様には申し訳ないので、最終問題の答え、つまり私からのメッセージを解いた方にはスペシャルなプレゼントもご用意致しました。」

一同「お~~~!!」