島根の地酒居酒屋 『朔屋(さくや)』の楽屋裏。

島根の松江にある居酒屋店主が、日本酒にまつわるお話を、面白おかしく、てきとうに書き綴ってまいります♪

じつは、北方謙三ファンです

2008年04月08日 | Weblog
突然ですが、みなさん北方謙三さんをご存知ですか?

ご存知といっても、別に知り合いとかじゃなくて、作家さんとして知っているってことですけど。

僕は今から7,8年前にどっぷりと北方ワールドには待ってました♪
いわゆるハードボイルド系ですね。
(硬いゆで卵って意味らしいです。ゆで卵って・・・^^;)

もちろん今でも大好きな作家さんで、僕が飲食業を開業したのも、この北方さんのおかげといっても過言ではありません。
(正確に言うと、飲食業というよりは自営業を目指すきっかけとなりました)

先日も、久しぶりに『煤煙(ばいえん)』という文庫本を読みました。
あいかわらずの、投げ出しっぷりにウットリです。

投げ出しっぷりというのは、だいたいどの主人公も、自分のことをいつでも投げ出して、物事にぶつかっていく感じです。
ちょっと分かりにくいと思いますが・・・。

あと、題名がいいですね。
煤(すす)と煙(けむり)。
ある意味、大気汚染とか、有害なものをさす言葉を、うまく主人公に投影している感じがします。
べつに、排気ガスを撒き散らしたり、有毒ガスを造っている訳ではありませんが、社会に対して、いわゆる煙たがれる存在だったり、毒づいたりして嫌われたりもします。

かならずしも、みんなに尊敬される主人公ではありませんが、魅力的な言動が心をくすぐります。
誰もに理解されない、心の渇きみたいなものを、主人公は本能に従って満たそうとしている、そんな感じです。

まぁ、読まれる機会があったらぜひ読んでみてください。
ではまた。。。

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