★この記事を昨年秋にUPしたと思っていたら、下書きのまま放置していたようなので、今更ながら更新させていただきます。2018年最初の記事がおっちょこちょいなことで申し訳ありませぬ…庵主敬白。
2017キャラメルボックス グリーティングシアター
『光の帝国』全3公演&『スロウハイツの神様』上映会
『光の帝国 』大阪初日終演。初演と比べてほぼ新作に近い濃密な内容。ブリーゼは関西のホーム。キャストのハマり具合は期待以上の仕上がり!
若手中心の座組に、この先5年のキャラメルボックス未来予想図を見ました。
関根くんの光紀、想像通りすごく良かった&よく頑張った!と大向こうの掛け声かけたいくらい、素晴らしかったです。
主演せっきーも良かったけど、圧巻はかじもんの猪狩悠介。昨年の秋に続いて「ヤラれた…!」繊細さと華はそのままに、グッと大きくなった軸を感じる存在感。心臓を鷲掴みにして揺さぶられるような緊張感、ヒリヒリとした痛み、渇望、プライド、鬱屈と愛を感じる芝居でした。終盤、彼が父のメッセージを読み上げて嗚咽するシーンは、私も毎回涙が抑えきれず、悠介がこの物語の主役であるとすら思えたものです。(そして『嵐』に引き続き主役食いとなるかじもんであった…かつて初主演時に多田くんにすっかり食われてたかじもん。キャラメルで次に彼が主役となるのはどの作品なのか、それが楽しみです!)
かじもんの衣装が随分色気あるライダース革ジャン&ブラックのダメージデニムパンツだったことにも驚き。悠介は原作では正直、くたびれかけた初老のオジサンなのですが、あの衣装と、中の人の見せる良い意味での青臭さのためか、ずいぶんギラギラした、野心と激情を感じるキャラクターに仕上がっていたと思います。
あと小道具をガン見してて気づいた方いらっしゃいませんか?
下手暖炉の上にマグリットの『光の帝国』が飾ってあることに。^^
『スロウハイツの神様』ビデオ上映イベント
ライブで『光の帝国』観てから『スロウハイツの神様』追加公演と千秋楽挨拶のパブリックビューイング、で、気分はまるで「ダブルチャレンジ」(2作品同時公演)のマチソワ(笑)ものすごい贅沢な週末?
さらに終了後は『光の帝国』キャストによるトークショー/QA、さらには終了後のお見送りや、ロビーでの物販対応&コミュニケーションタイムもありました。夏に大阪公演がなかった代わりとは言え、ファンサービスたっぷりで大満足でした!終演後に直接役者の皆さんと舞台について話ができるなんて、ここは小劇場ですか!?(笑)
スタッフ、役者の皆さんホントにありがとうございました。キャラメルボックスのおもてなし精神&関西への贖罪、しかと受けとりました♪
『光の帝国』大阪公演千秋楽 キャスト一言挨拶(挨拶順、敬称略)
竹鼻優太(猪狩功介/石巻くん役)
初日終演後のハイタッチで、先輩方が横でキャーキャー言われているところに、一人の女性のお客様が僕の前に来て「…思ったよりはイケメンだね」と言いました。「思ったより【は】…」って、何ですか?!(爆)
毛塚陽介(春田貴世誌役)
劇中では「あなた」「お父さん」ばかりで一度も名前を呼んでもらえなかったんですが、さてここで問題です。僕の役名はなんでしょうか!児玉、前川、氷川…さあ皆さんご一緒に!「貴世誌(キヨシ)!」(拍手)ありがとうございました~!
家納ジュンコ(春田里子役)
初めてキャラメルボックスの作品に出させていただきました。弟が観に来て「家族として、これまでで一番安心して観ることができた」と言われ、自分は今までどう見える演劇をやってきたのだろうかと(爆笑)一度考え直したいと思います(笑)ありがとうございました。
森めぐみ(春田記実子役)
大阪初日開幕前に、今回初主演の関根翔太が「緊張しているだろうな」と思って、私は先輩だし姉役だし!と舞台袖で「大丈夫!」ぎゅーっとハグしたら、怪訝な顔で「何かおかしいな…胸が当たらない?!」って言われました!(隣で関根くん「てへぺろ」状態w)
金城あさみ(猪狩道代/塩釜さん役)
以前大阪公演で共演した西川さんが「私にも素敵な家族が出来ました」と言ってくれたのが嬉しくて、今回私も、頑固で、お酒ばっかり飲んでて、ホントにどうしようもないんですけど(原口さんとかじもん「ドヤァ!」と肩を組む、逆側から竹鼻君が「ボク違う!」と主張)家族が出来ました♪
小林春世(奥原/今枝先生役)
家族と言えば!猪狩家の皆さん右手を上げてください(4人挙手)。春田家の皆さんは左手を上げてください(4人挙手)そう、この作品は猪狩家と春田家の、二つの家族の話なんですよね。そこで…私(今枝先生役)!?誰かこの公演が終わるまでに私の家族になってください!お願いします!
原口健太郎(猪狩義正役)
『劇団桟敷童子』の原口です。見ての通り若い人が多い座組で、最年長の私が39歳と言う…(かじもん「何でそういうすぐバレるウソつくかなあ…?」爆笑w)昨夜は第三ビルの地下で美味しいお酒を飲みました!大阪最高!!ありがとうございました!
鍛治本大樹(猪狩悠介役)
2009年のブリーゼのこけら落とし公演が初演の『光の帝国』で、僕も出演していたんですが、最初の台詞は「ひさかたのぉ~!(石巻くん)」で(笑)いろいろ時代の流れを感じました。またブリーゼに呼んでもらえるように、これからも頑張りたいと思います。ありがとうございました!
関根翔太(春田光紀役)
今回の舞台の冒頭で鍛治本さん(=悠介)にビールをブシャッ!て顔にかけられるシーンがあるんですが、出ずっぱりなのでまだ顔を洗えていません!最後に客席退場させて頂きますが、どうか僕の顔の匂いをかがないでください!何か香ばしい匂いがしたら大人の対応でお願いします!(笑)
(ひとりごと)
冬公演で「毛塚くん退団のお知らせ」を読んで一瞬「嘘でしょ…?」と驚きました。舞台上に立つと、あの上背を生かした存在感、若者から老人まで、シリアスからコメディまで演じるユーティリティーさに、何より温かみのある落ち着いた声音や笑顔、何故か「彼が舞台に入ると落ち着く」という不思議なバイプレイヤーとしての魅力が好きだったので。ただいろいろな事情があって本人もきっと考え抜いての決断だったと思うので、今後の彼の幸せを心から願うとともに、演者としてのキャリアは終えても、今度はどこかの劇場の観客席でお会いできたら良いなあと思っています。
2017キャラメルボックス グリーティングシアター
『光の帝国』全3公演&『スロウハイツの神様』上映会
『光の帝国 』大阪初日終演。初演と比べてほぼ新作に近い濃密な内容。ブリーゼは関西のホーム。キャストのハマり具合は期待以上の仕上がり!
若手中心の座組に、この先5年のキャラメルボックス未来予想図を見ました。
関根くんの光紀、想像通りすごく良かった&よく頑張った!と大向こうの掛け声かけたいくらい、素晴らしかったです。
主演せっきーも良かったけど、圧巻はかじもんの猪狩悠介。昨年の秋に続いて「ヤラれた…!」繊細さと華はそのままに、グッと大きくなった軸を感じる存在感。心臓を鷲掴みにして揺さぶられるような緊張感、ヒリヒリとした痛み、渇望、プライド、鬱屈と愛を感じる芝居でした。終盤、彼が父のメッセージを読み上げて嗚咽するシーンは、私も毎回涙が抑えきれず、悠介がこの物語の主役であるとすら思えたものです。(そして『嵐』に引き続き主役食いとなるかじもんであった…かつて初主演時に多田くんにすっかり食われてたかじもん。キャラメルで次に彼が主役となるのはどの作品なのか、それが楽しみです!)
かじもんの衣装が随分色気あるライダース革ジャン&ブラックのダメージデニムパンツだったことにも驚き。悠介は原作では正直、くたびれかけた初老のオジサンなのですが、あの衣装と、中の人の見せる良い意味での青臭さのためか、ずいぶんギラギラした、野心と激情を感じるキャラクターに仕上がっていたと思います。
あと小道具をガン見してて気づいた方いらっしゃいませんか?
下手暖炉の上にマグリットの『光の帝国』が飾ってあることに。^^
『スロウハイツの神様』ビデオ上映イベント
ライブで『光の帝国』観てから『スロウハイツの神様』追加公演と千秋楽挨拶のパブリックビューイング、で、気分はまるで「ダブルチャレンジ」(2作品同時公演)のマチソワ(笑)ものすごい贅沢な週末?
さらに終了後は『光の帝国』キャストによるトークショー/QA、さらには終了後のお見送りや、ロビーでの物販対応&コミュニケーションタイムもありました。夏に大阪公演がなかった代わりとは言え、ファンサービスたっぷりで大満足でした!終演後に直接役者の皆さんと舞台について話ができるなんて、ここは小劇場ですか!?(笑)
スタッフ、役者の皆さんホントにありがとうございました。キャラメルボックスのおもてなし精神&関西への贖罪、しかと受けとりました♪
『光の帝国』大阪公演千秋楽 キャスト一言挨拶(挨拶順、敬称略)
竹鼻優太(猪狩功介/石巻くん役)
初日終演後のハイタッチで、先輩方が横でキャーキャー言われているところに、一人の女性のお客様が僕の前に来て「…思ったよりはイケメンだね」と言いました。「思ったより【は】…」って、何ですか?!(爆)
毛塚陽介(春田貴世誌役)
劇中では「あなた」「お父さん」ばかりで一度も名前を呼んでもらえなかったんですが、さてここで問題です。僕の役名はなんでしょうか!児玉、前川、氷川…さあ皆さんご一緒に!「貴世誌(キヨシ)!」(拍手)ありがとうございました~!
家納ジュンコ(春田里子役)
初めてキャラメルボックスの作品に出させていただきました。弟が観に来て「家族として、これまでで一番安心して観ることができた」と言われ、自分は今までどう見える演劇をやってきたのだろうかと(爆笑)一度考え直したいと思います(笑)ありがとうございました。
森めぐみ(春田記実子役)
大阪初日開幕前に、今回初主演の関根翔太が「緊張しているだろうな」と思って、私は先輩だし姉役だし!と舞台袖で「大丈夫!」ぎゅーっとハグしたら、怪訝な顔で「何かおかしいな…胸が当たらない?!」って言われました!(隣で関根くん「てへぺろ」状態w)
金城あさみ(猪狩道代/塩釜さん役)
以前大阪公演で共演した西川さんが「私にも素敵な家族が出来ました」と言ってくれたのが嬉しくて、今回私も、頑固で、お酒ばっかり飲んでて、ホントにどうしようもないんですけど(原口さんとかじもん「ドヤァ!」と肩を組む、逆側から竹鼻君が「ボク違う!」と主張)家族が出来ました♪
小林春世(奥原/今枝先生役)
家族と言えば!猪狩家の皆さん右手を上げてください(4人挙手)。春田家の皆さんは左手を上げてください(4人挙手)そう、この作品は猪狩家と春田家の、二つの家族の話なんですよね。そこで…私(今枝先生役)!?誰かこの公演が終わるまでに私の家族になってください!お願いします!
原口健太郎(猪狩義正役)
『劇団桟敷童子』の原口です。見ての通り若い人が多い座組で、最年長の私が39歳と言う…(かじもん「何でそういうすぐバレるウソつくかなあ…?」爆笑w)昨夜は第三ビルの地下で美味しいお酒を飲みました!大阪最高!!ありがとうございました!
鍛治本大樹(猪狩悠介役)
2009年のブリーゼのこけら落とし公演が初演の『光の帝国』で、僕も出演していたんですが、最初の台詞は「ひさかたのぉ~!(石巻くん)」で(笑)いろいろ時代の流れを感じました。またブリーゼに呼んでもらえるように、これからも頑張りたいと思います。ありがとうございました!
関根翔太(春田光紀役)
今回の舞台の冒頭で鍛治本さん(=悠介)にビールをブシャッ!て顔にかけられるシーンがあるんですが、出ずっぱりなのでまだ顔を洗えていません!最後に客席退場させて頂きますが、どうか僕の顔の匂いをかがないでください!何か香ばしい匂いがしたら大人の対応でお願いします!(笑)
(ひとりごと)
冬公演で「毛塚くん退団のお知らせ」を読んで一瞬「嘘でしょ…?」と驚きました。舞台上に立つと、あの上背を生かした存在感、若者から老人まで、シリアスからコメディまで演じるユーティリティーさに、何より温かみのある落ち着いた声音や笑顔、何故か「彼が舞台に入ると落ち着く」という不思議なバイプレイヤーとしての魅力が好きだったので。ただいろいろな事情があって本人もきっと考え抜いての決断だったと思うので、今後の彼の幸せを心から願うとともに、演者としてのキャリアは終えても、今度はどこかの劇場の観客席でお会いできたら良いなあと思っています。