
撮影で石巻へ行ってきました。
震災の後、初めての東北へ。
そして、生まれて初めての石巻。
ドキドキです。
撮影はこんな感じでございました。
ご覧の通り(笑)、ベテラン看護師役。
監督曰く、説得力とベテラン感が決め手だったとのことで、、
本当にありがたいことです
撮影終わりに、監督、共演の皆様と記念撮影。
お世話になりました!
自分でもうっすら気づいている、、、
日に日に増す、ベテラン感(笑)
極めていきたい、ぜひに
安心と信頼のベテラン感

撮影がお休みの日に、女川まで足を伸ばし、
「おかせい」さんの名物、女川丼をいただきました。
新鮮で豪快な海鮮丼!!
これで1300円!
セットのあら汁も美味〜!
ペロリとおいしくいただきました☆

撮影終了後には、時間の許す限り現地を見学してきました。
まずは女川。
女川駅はとても綺麗なデザイナーズステーション。
何と駅に温泉が併設されていました!
素敵。
新しくスペーッとした駅前から見る海の景色。
視界に入るものがすべて新しくて綺麗で、、切なくなりました。
そしてまだまだ工事中だらけ。
よく見ると津波で根っこから流された建物も。

自分の目で見ると全然違う。
「そこに人が生きていた」という事が、
自分の実感として強烈に体に入ってきました。
工事で立ち入り禁止だらけなので、せめて海が近くに見えるところにと、
歩道がない道路の端っこをあてもなく歩き続けていると、
誰かが植えたのでしょうか、、、
なんとも可愛いお花が。
土埃とトラックの轟音の中でも愛らしくさいているお花。
お花には蜂が止まり、奥には「絆」の文字が。
ここに日本の風景がある、、
じんわりしました。

あてどなく歩いていると、なんと女川魚市場に到着!
少しだけお邪魔して、見学させてもらいました。
海側からみた女川の街。

波が入っていったエリアが全て見渡せて、衝撃でした。
思わず口をおさえて止まってしまった。。。
空と海とトンビがとても美しくて、、、
切なくて気持ちの整理がつかなかったです。

そして、仙石線に乗って石巻へ。
観光案内所の方も、徒歩圏内はほとんど震災の爪跡はないから、
帰りの時間考えると今の時間からだとどこかに見にいくのは厳しいかもしれないですね、、、
と当時の写真集をみせてもらうことに。
肩を落としていたところ、、、
とてもラッキーなことに、めちゃめちゃ親切なタクシーの運転手さんに遭遇。
せっかく東京からいらしたんだから、
全力で、見れる限り全ての場所にお連れします!とタクシーを走らせてくださいました。
石巻で最も津波の被害が大きかった南浜地区を見渡せる日和山公園、
津波の後の火災にもあった門脇小学校跡、
更地に草が生え、道路しかない南浜地区の夕陽。。。
さらに、日本最長を誇る新しくなった石巻漁港、
津波直後でもしっかり残っていた白い建物、石ノ森章太郎さんの石ノ森漫画館、
石巻の名の由来とも言われている石がある大島神社(住吉神社)、
日和大橋や仮設住宅など、
当時のおもかげや被災後の日々をお話ししてくださいながら、
時間ギリギリまで案内してくださいました。多謝感激!!
特に日和山公園からの景色には、言葉を失いました。

なんとも言えない喪失感。
圧倒的な更地。
そこに日々生きていた方々の事を想像すればするほど、
今まで経験したことのないような喪失感に襲われました。
これが、いまの被災地なんだ。
一言ではとても言えないけれど、
日本人として、実際に行って、見て、
肌で感じる事ができて、
本当に本当によかったです。
お土産は宿で販売していた、ドリップコーヒー。
地元のコーヒー屋さんがブレンドした「石巻」と「女川」。
酸味がきいた石巻とコク深い女川、どちらもとても美味しかったです。
短い滞在でしたが、
濃厚で充実した3日間でした。