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ビタミンカラー(前編)
8月17日
午後からの雨も小雨に変わり、僅かに顔を出した太陽
この日、私達はあのひまわりの成長を見に出かけました
昨年までの様子では、やはり満開をむかえるのは20日過ぎ。
ちょっぴり期待しつつも・・・
「成長から追いかける」
そう。
私達はその過程をも楽しむんです
近くに車を止め、棚田まで歩いていると何やら音が聞こえて・・・
誰かがお仕事をしていました
「こんにちは
神野さんですかぁ
」
その問いに・・・
「はい」とお返事が
逢えたぁ
逢いたかったお方、神野 鉱宇さんが運良く草刈をされていました
笑顔がとっても素敵で、突然現れた私達を快く迎えてくれました
「こんな格好なのに」と、笑う神野さんにこちらも笑顔
前回訪れた事もご近所さんから聞いていたようで、ひまわりのお話をたくさんしてくださいました
ひまわりは私の背丈くらいまで成長していましたよ
見頃になるには、あと4・5日先とのこと。。。
「もうすぐだよ
」
そんな声が聞こえそう
中にはもう開花している姿が見れました
咲く前は空に向かってまっすぐ上を向き、開花すると首を下げこちらを向くんです
稲穂みたいだね
神野さんは元、旧南那須町の町長さんであり、素晴らしい写真も撮られる
もう、色々聞きまくりですよ
私がここにたどり着いたいきさつを話すと・・・
「それなら戻ってきてるから、あげるよ
」と
ずっと見ていた
あの1枚
ここに連れて来てくれた
あの1枚
その1枚が、この時私の手元に
何気ない瞬間。
見慣れた光景。
きっと珍しくないでしょう
けれど私には、このてんとう虫の後ろ姿の可愛さ、今にも大空へ飛んで行きそうな姿がとても愛おしく感じたんです
これまで、こんなにたくさんのひまわりを育てるにはご苦労もあったようです
芽が出てすぐ鳥の食害の対策、天候不順などによる補植、など
ここまでになるには、根気良く愛情を注いだ事でしょうね
この日の午前中もカメラを片手に訪れた方がいたようで、もちろんこれまでもたくさんの方が見に行かれ・・・
そんな方々が歩きやすいようにと、草を刈られていたんです
それだけで、3日はかかったそう
ご苦労さまです。。。
あまりお仕事の手を止めては悪いので、私達だけで棚田をぐるりと歩きながら撮影
神野さんは草刈再開です
棚田の脇を歩き、奥から見下ろす感じの1枚
ここには沢山のバッタさんの姿も
同化しているので良く見ないと見つけられません
まるでかくれんぼみたい
カメラを向けると、ちょこちょこって隠れる姿が可愛かったぁ
その後、近くに咲いていたお花を発見
ピンク色が可愛い『ナツズイセン』(ヒガンハナ科)
花の名は、夏に咲き花の形が水仙に似てる事からついたそう
嬉しい事に、神野さんが珍しいお花の咲く場所まで案内してくれました
その途中で見つけた蓮
私の背より高く伸びたのを見たのは初めて
一面オレンジ色
その名は『キツネノカミソリ』(ヒガンバナ科)
オレンジ色の珍しいお花です
花の色が狐をイメージさせ、葉の形が剃刀に似ている事から名づけられたようですよ
そして、もう1種。
初めて見る「朱色」のお花
『フシグロセンノウ』(ナデシコ科)
名を聞いた時、もしや?と思ったら・・・そうでした
茎の節が黒かったんです
フシグロの名はそこから、センノウは京都の仙翁寺にて育てられた事から。
※ここは私有地内なので、許可なく立ち入るの事はしないで下さいね
咲きそろうまで後4・5日と言われてから3日後の8月20日
様子が見たくって、仕事帰りに行ってみました
そろそろなんでしょう。。。
新しい立て看板がありましたぁ
道路を渡り、棚田までは歩いて行くんですが、こんなお知らせも
咲いているひまわりの数がぐんと多くなっていました
20日時点ではこんな感じです
後ろ姿もね
こんな心遣いも
撮影するにも、一面を眺めるにも、この台はもってこいです
あっという間に陽が暮れてしまい、僅かに眺め、写真を撮っただけでこの日は終了。
後、2・3日かな
8月22日、快晴
その後の様子を見るために再び棚田へ
日陰の所はまだ咲きそろってはいなかったものの、一面黄色の絨毯と言っていい感じに育っていました
私でも見上げるくらい
可愛く並んだ姿も
もちろん、後ろからも眺めますよ
黄色い淵がくっきり
ひまわりの中心で、雫を発見
雨が降ったわけじゃないのに、これはなんだろう。。。
その横で花粉だらけの蜂さんの姿発見
葉にはぎっしり花粉が落ちていました
他にも見に来ている方が数名いて、神野さんご本人が写真を撮られている方とお話していました
取材・・・かな
きっと今週末には沢山の方が訪れるでしょう
見る人を元気にしてくれる、ひまわり
何日もその姿を見てきたけれど、見てるつもりが逆に見られていたのかも知れませんね
だってその数、1万本だもの
帰り際、見つけた1本
このひまわりが元気に咲く姿を、また見に行っちゃうかも知れないなぁ
1枚の写真がきっかけとなり、ここに導かれました
まだまだ暑い日は続くけれど、元気に乗り切れそうです
神野さん、ありがとう