記憶に色がある、と感じること
がある。あるできごとを思い出
すとき、その場面全体が、ある
色に染まっていることもあれば、
一つの色だけが、その場面の中
で際立っていることもある。
ある色をきっかけに呼び覚まさ
れる記憶もあるし、記憶そのも
のの雰囲気が、何かの色のイメ
ージを帯びて迫ってくることも
ある。
“黒白(こくびゃく)の君の記憶に
美しき禍として
われは在りたし“
美しきは「白」、禍は「黒」と
なるのだが、
「美しき禍」として君の記憶
にとどまりたい。いいことだ
が、悪いこと、悪いことだが、
いいこと。
明るさと暗さが、ねじり棒の
ようにからまっている。そん
な存在の「われ」とは・・・・。
実を結ぶことのない恋愛。世間的
には許されない恋愛。自分と出会
ったことそのものが、相手にとっ
ては災いかもしれない。
そのことを認めつつ、けれどあの
日々が嘘だったと思いたくない、
記憶の中に永遠におさめられる
ものならば、せめて美しいもので
あってほしい、と。
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Diana Panton - Tu sais je vais t´aimer
https://www.youtube.com/watch?v=YzjZXKzGxTU