たとえば毎月1万円でいいんです。
「明日が給料日」という日まで
使わないで温存しておく。
で、その日が来たらその1万円
をパッと散在する。
ムダ遣いするわかです。ポイント
は自分の意表をつくこと。
「費用対効果」とか「経済性」な
んで言葉はこの際、忘れましょう。
必要なものではなく
「これを買うと、自分の人生が
ちょっと変わるんじゃないかな」
と思えるようなものにお金を
使う。
ミニ盆栽とか、お絵かきセットとか、
ゲテモノ料理に挑戦してみるとか、
フラダンスのレッスンを受けて
みるとか・・・・。
なにがきっかけで人生の新しい
扉が開くかわかりません。
「さて、次はなにを・・・」
そんなことを考えるだけで一ケ月
が楽しくなると思いませんか。
心細いような、心許せないような、
こんな嵐の夜には、どこからかあ
の人の声が聞こえてくる。
時間も距離もかるがると超え、わ
たしはあの頃に連れ戻されてしまう。
―――大丈夫だよ。キミはなにも、
心配しなくていいから。
―――俺に任せておいて。何もかも
ちゃんとするから。
―――キミは俺の大事な宝物。簡単
に別れないよ。
わたしを弄んだ、なつかしい、わた
しの昔の恋人。
あれは、あまりにも手痛い失恋だっ
た。そえゆえに、それはガラスに刻
まれた文字のように、わたしの心に
残っている。痛みは、静かな嵐のよ
うにやってきて、樹木をたまわせ、
木の葉を震わせ、わたしの根源を
揺るがせようとする。
でも、大丈夫、絶対に、大丈夫。
言い聞かせながら、わたしはひとり、
暗闇の中で、嵐が通りすぎていくの
を待っている。どんなに激しい雨が
降っても、わたしはもう「過去」を
迎えに行ったりしない。
わたしの心はさらわれていかない。
吹き飛ばされはしない。わたしに
は今、愛しい待ち人がいる。
新しいことが価値とされてきた
現代社会にあって、
私は時間と共にどんどん良くな
っていくものがあっていいと思
うし、
逆に私はそういうもののほうが
好きです。
人間もそうであったらいいなと
思います。
「昔はずごかったけど」って言
われるよりは、やはり
「年を重ねたことで、人間として
味や深みが出てきた」
と言われたい。
「経年劣化」ではなく「経年優化」。
僕は心の片隅にいつも
その言葉を置いておきたいと思って
います。
泣くだけ泣いて、空っぽになった
心に何が残るだろう。
本当に不思議なことだけれど、それ
までとは違った思いがふっと空っぽ
の心に舞い降りる。
「ありがとう」
そんな思いが、舞い降りる。
たとえつらい恋だったとしても、
恋人だった人への感謝で心は
満たされる。
そのような気持ちに行き着くまで、
何日かかるのか、何ヶ月、何年
かかるのか。
とても感謝なんてできないと思う
恋もきっとある。
でも、それでいい。いつか気持ち
が溶け出すことを信じて。
終わった恋に「ありがとう」が
言えたとき、別れは決して悲しみ
だけではなかったことを知るだろう。
別れの淋しさを思うとき、私は
『ライ麦畑でつかまえて』の
最後を思い出す。
恋とは違うけれど、「あいつらが
今ここにいないことがたまらなく
淋しい」と、主人公は思う。
そう、今ここにあの人がいない
ことは淋しい。
でもそれは、悲しみとは違う。郷愁
にも似たせつなさなのだ。
人間関係で悩むのはどんな人か
知っていますか。
毎日、おかしいな、変だなと感じる
現実を見捨てている人です。
極端に言うと、百万円の借金は
気をつけます。
しかし、人は毎日五円の借金は、
いつでも返せると安易な気もち
になります。
何でもない五円が、ちりが積もって
いって、百万円になったとき、
あわてふためくのです。
何でもない五円(ご縁)を
大切にしましょう。
今日がよい日でありますように。
ねぇ、私、誰と会っても
少し会っても少し淋し
いの。
それは、相手があなたじゃ
ないからよ。
会いたくて 淋しい
あなたに 会いたくて淋しい
会えなくて淋しいではなく。
YouTube
TEE - ベイビー・アイラブユー
https://www.youtube.com/watch?v=l7z0QXvE1gs
夢の中で、「これは夢じゃない
か」と頬をつねったこと
が、私には何度かある。
「逝きたる人」に会うことは、
それほど信じがたく、またそ
れほど遠くに感じられる存在
なのだ。
にもかかわらず夢に見るのが、
せつない。
“夢の中にはこれ夢かと
思ひをり逝きたる人に
出会ひたるとき“
もちろん、「これは夢か」には
疑問だけではなく、驚きと喜び
もふくまれている。
けれど、その驚きと喜びとは、
夢から醒めたときにはため息
に変わり二重にせつない。
夢から醒めたら次のように歌う
ほかはない。
“不意の出会ひある筈はなし
信号を幾つ超えても
空あるばかり“
YouTube
Marlena Shaw - Feel Like Makin' Love
https://www.youtube.com/watch?v=RK326HjaNTA
てくれました。
もう、ひとりの胸におさめてお
くのが、苦しくなってしまって
いたのかもしれません。彼女は、
僕が「もうすぐ日本に行くので、
成田空港で待っていて欲しい」
と、
詩音ちゃんに宛てて書いた手紙
を、ファックスして欲しいと渡
し、頼んでいたのに、それをし
なかったこと、留守番電話に入
っていた日本語のメッセージや
詩音ちゃんからのメールをすべ
て消去してしまっていたことな
どを打ち明けてくれました。
僕は初め、彼女に対して、は
げしい怒りを向けました。正直
なところ、掴みかかってしまい
そうになったほどです。それでも、
今はもう、彼女を許すことにし
ました。
なぜなら、これは前にも詩音ちゃ
んに話した気がするのですが、怒
りはなんの解決方法にもならない
と思うからです。
こんなことを書くと、なんだか
ひどく言い訳めいていると思わ
れるかもしれませんが、人の
気持ちというものは、他人には
絶対にわからないし、理解でき
ない。最終的にはその人だけの
ものだということです。
つまり、チュンユーの行為を責
めるのは簡単ですが、彼女の本
当の気持ちは、誰にも理解でき
ないし、誰にも責められない。
それは責めても仕方がいこと
だと、僕は思ったのです。
僕にも責任があります。詩音
ちゃんへの連絡は人任せにし
たりしないで、自分の手できち
んとすべきでした。
彼女から話しを聞いてすぐに、
詩音ちゃんの部屋に電話をか
けました。でも、詩音ちゃんは
すでに引っ越したあとでした。
実家へも電話しましたが、つな
がりませんでした。
この手紙は、詩音ちゃんの会社
へ送ります。
手紙を読んだら、すぐに連絡を
下さい。
電話のそばで待っています。