佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

青林檎与へしことを唯一の積極として別れ来にけり

2023-09-06 13:19:33 | 日記
恋の終わりに置かれた
青林檎。どうしようも
なく終わってゆく恋へ
の、自分なりのピリオ
ド。それが青林檎だった。

人生を二色にわけるとしたら、
一人でいるか二人でいるか、
すなわち恋愛をしている時間か
そうでない時間かの二色だ。
希望は絶望を含み、絶望は希望
へと繋がり、幸福は不幸を含み、
不幸は幸福へと繋がる。

人生において対立するかのよう
に見えるものは、実は同じこと
の表と裏なのだ

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恋と、季節は、追いかけてはいけない

2023-09-06 13:10:32 | 日記
茜色の朝焼け雲 ひとつ千切
れて 
ほころんだ空に夢が紡がれる

あなたが 
  まぶしい

   本当は
    現実なのに・・・
      夢の中のようにかなしい

   あした
    あなたをさらえたらいいのに

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刹那

2023-09-06 13:07:43 | 日記

広いガラスの自動ドアの向こ
うに、ベンチがいくつか並んで
いた。まるで恋人たちに必要な
孤独を守ろうとするかのように、
ベンチとベンチの間隔は遠く、
離れていた。

ひとつだけ、空いているベンチ
があった。
見えない手に導かれるようにし
て、わたしたちはそこに腰かけた。

忘れな草の水色を滲ませた、夕暮れ
前の空。

ときどき、急に何かを思い出したよ
うに、吹いてくる突風。
ごーっと唸るジェットエンジンの音。
日常から切り離された、どこかよそ
よそしい、緊張を孕んだ空気に包ま
れて、わたしたちはただ、寄り添っ
ていた。

あのひともわたしも、言葉を失って
いた。五分前に会えた。でも五分後
に迫っている。別れを前にして。
目の前で、まるで意を決したように、
一機の旅客機が飛び立とうとしてい
た。

「あれが俺の乗る飛行機だったり
して」
と、あのひとは言って、わたしは
顔を覗き込んだ。泣き顔のように
なってしまっている、わたしの笑
顔を。

「俺けっこうドジだから、そういう
こと、よくあるんだよね」
わたしは黙って、あのひとのそ
ばに座っていた。喉がからから
に渇いていた。けれど、それは
何かを飲んでも、決して癒えな
い渇きだと知っていた。

「よく来てくれたね」
そう言ったあのひと声は、心なし
か、掠れていた。

「会いたいから」
「さっきは、驚かなかったなんて
言ったけど、ほんとはすっごく驚
いてた。心臓が止まりそうなくら
い」
「驚かせてごめんなさい。でもどう
しても会いたくなって」

「俺も。もう、どれだけ会いたいか
ったかというと」
言葉はそこで途切れて、長い両腕を
持てあますようにしながら、ぎこち
なく、それでいて、まるで電流のよ
うに容赦なく、あのひとは、わたし
の躰を抱きしめてくれた。

男の腕だと思った。欲望を感じた。
わたしの欲望だ。心臓が、早鐘を
打ち鳴らしていた。あのひとに、
聞こえてしまうのではないかと
思えるほど、好き、好き、好きと。
恥ずかしいくらいに。

でもその時、わたしの耳はちょうど
あのひとの心臓の真上にあった。
だから、聞こえた。あのひとの
胸の鼓動。それはわたしの鼓動
よりも何倍も烈しく、波打って
いた。

それから、キスがやってくる。

記憶の中ではすでに一万回、
いいえそれ以上、幾度も幾度も
重ねてきた―――たった一度
だけの―――わたしたちのキス。
繰り返し、繰り返し、すり切れる
まで再生しても、決して古びる
ことのない記憶。

思い出すたびに、胸の奥から湧
き出してくる情熱の息吹。それを
感じるたびに、わたしは無条件で、
愛を信じることができる。
わたしの唇に、あのひとの温かな
唇が触れた、その刹那。

それは、わたしの中でもうひとり
のわたしが生まれ、わたしのもう
ひとつの人生が始まった瞬間だった。

 

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『心の”歩幅”を大きくする秘訣』

2023-09-06 12:59:34 | 日記
 
 
 
運命は心の中にある、
それは「意識が行動を作り、行
動が習慣を作り、習慣が体質を
作り、体質が運命を作る」から
だと考えています。

ですから、自分の運命を変えよ
思ったら、己の心=意識を変え
るにはどうしたらいいのでしょ
うか。

私たちが、「この頃あの人(の
意識が)変わったわね」という
とき、その人の心は見えないの
で、普段の言葉遣いなり、行動
の変化を見て判断しているはず
です。

ところで、たとえば「急ぐ」と
いう行動を考えてみると、人間
は言葉で考える動物ですから、
心の中で「急がなければ」とい
う気持ちが、無言であれ発せら
れた結果として、

「歩幅が大きくなり」急ぐ行動
を起こすわけです。

ですから、行動を変えるには、
言葉を変えればいいわけです。

意識を変えるには、まず毎日
使う言葉を意識して変えるこ
とです。

意識している間は本物では
ありませんが、そのうちに
無意識で行えるようになって
きます。そうなれば本物です。

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一点に動かざるごと回りゐる独楽(こま)の内なる激しさを見つ

2023-09-06 11:44:37 | 日記
どんなに友達が大勢い
ても、価値観や考え方が
同じ人ばかりが集まって
いたのでは、交友関係が
広いといえません。
新陳代謝が起こらないか
ら、頭がどんどん固くなっ
ていきます。
いろんな違った考え方が
刺激となって入ってくるこ
とによって、人は若返るの
です。

就職試験の面接で苦労す
るのは、違う価値観の人と
出会って話すべき言葉を
自分が持っていないからで
す。
言いにくいことを言ってくれ
る人、考え方を提示してくれ
る人がそばにいない人は、
無人島にいるのと同じです。
そこからは新しいものは
生まれないのです。
ただ慰めたり、自己確認を
しているだけです。


 

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落したるガラス器床に砕け散り失いしもの輝きを見す

2023-09-06 11:41:53 | 日記

 

 

砕け散ったガラスは、もう
役に立つ「器」ではない。
しかしその破片の、キラ
キラと、なんと美しいこ
とか。

器であった時には見えな
かった輝き、それは、内側
に秘められていた輝きな
のか、あるいは、壊れた
からこそ感じられる輝き
なのか。

人間は、生きていく途中で、
何度も何度も大切な器を
落して、割ってしまう。
友情の器、恋愛の器、
信頼の器・・・・・。

失ってしまってから気づ
いても、もうとり返しのつ
かない輝きは、私たちの
胸をせつなく痛ませる。
まるでガラスの破片が、
突き刺さるように。


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チョコレートとろけるように抱きあいぬサウナの小部屋に肌を重ねて

2023-09-06 11:40:04 | 日記

 

深い夜に、レールの向こうで
たくさんの蛍が光る。
そのうちにそれが、紫の羽を
持った無数の蝶に変わり、
なぜか白いシーツをバックに
舞っている
それを小さな少年が、瞳をこら
して見ている。

横に、なぜかお下げ髪の少女に
なっている私がいて、怖くてそば
へ行けない。
「帰ってきて、帰ってきて」と、
叫ぶだけだ。
 目覚めると、寝返りをうった彼
の寝息がかすかに聞こえる。
その体を、私はしがみつくように
抱きしめた。
朝、彼を送り出すときの、背中を
見るのがつらかった。
 彼に妻子がいようがいまいが
どうでもよかった。

ただ、
いつも判然としない想いにおそわ
れる。
これが、最後ではないかと・・・・・。
背を向けて遠ざかる時、
一瞬、
カレの存在自体が消えるような
気がした。


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言ひ過ぎし会議の後を降りきたる地下の茶房に一人となりぬ

2023-09-06 11:38:20 | 日記

 

早咲きですぐに枯れる花も
あれば、
遅咲きで見事な花をつける種もある。

人はそれぞれ、自分なりの方法論や
テンポがあるため、これらを無視し
たやり方はあまり効果的ではない。
恋愛も仕事も・・・・。


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