佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

秋風はさざ波の風 海草のような葉のなか揺れるコスモス

2023-09-10 12:57:40 | 日記

「堪忍は無事長久の基」という 
のがあります。 
私たちは、どうも修行が足りない 
のか、何かおもしろいことが 
あると、老いも若きも、「アタマ 
にきた」と、すぐ怒りだして 
います。 

雨に洗われた若竹は青々として 
いて、伸びやかなうえに、い 
かにもしなやかでいいものです。 
若竹は竹の子が出たかと思う 
と、メキメキと大きく高く 
伸びて驚くばかりです。 
ところが、竹笛などを作るとき 
は、この若竹は絶対に使いま 
せん。 

何年も霜をくぐり、雪に耐え、 
霧に濡れ、みぞれに打たれ、 
いわば風雪に耐え抜いた竹 
を選び抜いて作るのです。 
若竹は見た目のは伸びがあり、 
美しいのですが、竹の質が 
粗く、細工は楽ですが、ひび 
割れしたり、虫が食いやすい 
のです。 
そのうえ、最も大切な音色が 
まったく違うのですから不思 
議なものです。 
みなんさんも竹笛を見たこと 
ことがあるでしょうか、青々 
とした若竹はなかったでしょう。 

音色のよい、重量感のある竹 
笛・・・・ 
そうです。風雪に耐え抜いた竹 
のように、私たちも、すぐ腹を 
立てないで、“無事長久の基” 
である堪忍竹になりたいもの 
です。 

小さなことにいちいち腹を 
立て怒りをぶちまけるのは 
もうヤメにしましょう。 
気にくわないことが起こっ 
たとしてもグッとこらえて、 
相手を思いやれる心を自分 
の中に育てていこうでは 
ありませんか。 
そしてひとたび口を開けば、 
説得力のある充実した話を 
したいものです。 


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明日まで一緒にいたい心だけホームに置いて乗る最終電車

2023-09-10 12:55:46 | 日記

目を開けると、窓の外には、く 
すんだ大阪の空が広がっていた 
けれど、彼に抱かれて目を閉じ 
れば、わたしは容易に「原色 
の世界」に飛び込んでゆくこと 
ができた。 

けれども、旅には始まりと、終 
わりがある。 

恋も同じだ。 

情事はもちろんのこと。 
そう、つまるところ、人生も 
同じなのだ。 

それは始まって、必ず終わる。 
例外はない。 


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さ庭べに夏の西日のさしきつつ「忘却」のごと鞦韆(しうせん)は垂れる

2023-09-10 12:54:15 | 日記

セピア色の古い写真のような

風景。夏の西日を、浴びている

鞦韆。=ぶらんこ

 

 

『「できる男」を求めるの 
ではなく、「できる男」を 
引き寄せる』 

狩猟において、ハンター 
と獲物の関係は、男女 
関係に似ています。 

サバンナを巡るサファリ 
の車を見ても、動物たち 
は逃げていきません。 

それは、自分にそれ以上、 
近づいて来ないと知ってい 
るからです。 

魅力的な色、柄、艶で高い 
値がつく動物の毛皮ほど、 
狩猟には危険が伴う、 

簡単に触れることも、崩す 
こともできない、凛とした 
女性。 

「こいつ、何者だ」と、周囲 
の人たちは吸い寄せられま 
すよ、 

そういう人間には。 

 


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「孤独との出逢い」

2023-09-10 12:52:04 | 日記

私たちはつい、今のあるがまま 
のすべてが、ずっと未来まで続 
くような錯覚を持ってしまいま 
す。 
でも一寸先はわからないのです。 

二百年も眠りつづけていた島原 
の普賢岳が、ある日、突然火を 
噴くように、七十年も続いた 
ソビエトの共産主義が、突如と 
して崩壊したように、 
明日何が起こるかわからない 
のです。一寸先は闇です。 
常に、世の中のすべては移り 
変わっています。私たちが 
生まれた瞬間から、老いと 
死に向って毎日変わっていく 
ように。 

それを仏教では「無常」という 
言葉であらわしています。 

この世に起こるすべてのことは 
移り変わる、一時も同じ状態 
はないということです。 
心もまた無常です。 
人と人との関わり、交わり、愛 
もまた無常です。 
結婚式で、日本古来の神式であれ、 
お寺での仏式であれ、キリスト 
教のチャペルの式であれ、 

どの場合も、神や仏の前で、 
新郎新婦は夫婦の愛の永遠に 
変わらぬことを誓います。 
それでも、夫婦の愛が決して 
永遠でないことを、年々、世 
界的に増加していく離婚の数 
が示しています。 
結婚式での誓いは 
「変わりません」というより、 
「変わりやすい私たちの愛だ 
からこそ、どうか、神や仏に 
よって、守り、育て、つづけ 
させてください」 
と祈るべきだと思います。 

愛しあっている時は、いつか 
自分が裏切られるなど、人は 
思いません。 
まして自分がこんなに今愛して 
いる相手に飽きがきたり、情熱 
を感じなくなったりする日が 
来るなど想像もつきません。 
ところが気がついた時、相手に 
別な愛人が出来ていたり、 
自分が今の恋人や夫以上に心 
惹かれる人が出来ていたり 
するのです。 

それほど人間の心は不確か 
なものなのです。 
だからこそ人は愛に誓約や 
契約を求め、その証人をつくり 
たがります。 
それで結婚式や神父や僧侶や 
神主に立ち会ってもらい、た 
くさんの友人に参列してもら 
って証人になってもらうので 
す。 

でも、そんなことがいかに 
虚しいか私たちはもうさんざ 
ん愛の破局を見たり経験した 
り知っています。 
愛もまた無常ということも、 
孤独と同じくらいに知って 
いましょう。 


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数多(あまた)なる窓を集結せるビルの互(かた)みに背(そ)むき立ちてゐたりき

2023-09-10 11:46:34 | 日記

結婚を別にして、人間は、男と女の 
関係が始まったらあとは別れがある 
だけだ。これは体験的要素。 

問題は、別れがはやい時期におとず 
れるか、あるいは少しでも先にひき 
のばせるかだけ。 

恋の初期があれだけ甘美でめくるめ 
くような興奮で満たされるのは、つ 
ねにどこかに、いつかこの恋で終わ 
ることを恐れる気持ちがかならずか 
くされているからである。 

あなたは、『空虚』と『傷心』と、ど 
ちらをとる?」 

私は、「なにがなんでも 
『傷心』に決まっている」と飛びつけ 
ないのだ。 

若いときの傷のなおりははやい。傷口 
はすぐにふさがり、傷あとさえ残らない。 
肉体的にもそうだ。ヤケドなどしても、 
二~三日で消えてしまう。 

ところが年をかさねるにつれて、傷は 
なおりにくくなり、傷あともなかなか 
消えない。へたをすると、傷口は永久 
に残ってしまうこともある。 

しかし冷静になって考えると、男と女 
の関係、いいではないか。別れもまた 
いいではないか。大事なのはどのよう 
な別れをするか、その別れの質なのだ 
から。 

せめて、いい別れ方のできる恋愛であ 
るよう、と心をくだくべきであって、 
ティーンエイジャーのように尻込みす 
るときではない。 

いまは初秋である。庭を吹く風に透明度 
がくわわり、ひんやりと冷たい。 
それにしても妙にさびしいものだ。 

 


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「いつも瞳は澄んでいよう」

2023-09-10 11:43:15 | 日記

 

明治の女流歌人・与謝野晶子 
の生まれつきの器量は、あま 
り恵まれていなかったそうで 
す。 

それが晩年の晶子はほれぼれ 
するほどに美しかったと言い 
ます。 

堺の旧家のいとはん(お嬢様) 
として育った晶子が、与謝野 
鉄幹を慕って家出、たくさん 
の子供をかかえ、貧困にあえ 
ぎながら夫の鉄幹を励まし歌 
や文学の道を生き抜いた厳し 
い生きざまが、 

晩年の晶子を、いぶし銀のよ 
うな美しさに磨きあげたので 
しょう。 

昔からの諺に、 
「目は口ほどにものをいい」 
「顔は心の窓」といいます。 

どんなに美しい目や美しい 
顔立ちをそなえていても、 
その目に光がなく、その顔に 
生気がなければ、少しも美し 
さは感じさせない。 

美しさは造作ではないのです。 
ましてや塗ったり染めたり 
するような洗ったらはげてし 
まうようなお化粧で左右でき 
るものでは決してありません。 

“いつも心は燃えていよう 
  消えてしまっては駄目 
いつも瞳は澄んでいよう 
 濁ってしまっては駄目 


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しっとり湿る疑問符軒先に吊るしてあした逢うか逢わぬか

2023-09-10 11:41:28 | 日記

「疑問符」は実態のあるもの
ではないから、比喩的に「相
手への疑問を消しきれずに、
軒先を見つめて、思いを
宙に漂わせる。

この人といつまでも一緒に
いたいと思う感情って、
こんな短時間で形成される
んだ・・・・・
人が人に惹きつけられるの
って、時間じゃないよね。

その人の個性がはっきりでて
いて、
それを好ましく思えば、
こんなにもすぐ人を好きになれる


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寒天質に閉じこめられた吾(♀)を包み駅ビル四階喫茶室光る

2023-09-10 11:39:19 | 日記

それは鉄のように固く閉ざす 
ものではなく、また、ガラス 
のように冷たい感じのバリゲ 
ートでもない。 
世界からも自分は見え、自分 
からも世界は見える。個体と 
液体の中間のような感触。 
無色透明だけれど、確かに 
存在する膜を身にまとって 
いる。 

青春の、いいようにない 
憂鬱や理屈ぬきの清潔 
やわけのわからない孤独 
などが「寒天質」を形 
づくっているのだろう。 


「よく聞けば」 
法廷で女の証人が呼び 
出された。 

判事「何才ですか?」 

女の証人「21才と数か月・・・・・」 

判事「はっきり言ってください。 
宣言してるんですから」 

女の証人「21才と百二十カ月」 

傍聴席「ざわざわ!?!?!?」 

 


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