「好き、好き、好き」と
言いながら、まるで何かに
追い立てられるように、
愛を貪り合う。
二十七歳だった。
わたしたち。
好きで好きでたまらない
のに、お互いを傷つけ合う
ことでしか、その気持ちを
表現することのできない、
傷だらけのアザミの
ようだった。
「好き、好き、好き」と
言いながら、まるで何かに
追い立てられるように、
愛を貪り合う。
二十七歳だった。
わたしたち。
好きで好きでたまらない
のに、お互いを傷つけ合う
ことでしか、その気持ちを
表現することのできない、
傷だらけのアザミの
ようだった。