上海からバンコク行きの便には予想以上に多くの日本人が乗っていた。
もちろんビジネスマンのような人もいたけど、その他はみんな学生のような感じだった。
学生ような人たちのほとんどは数人か、または一人とかで大グループでの学生はあまり見かけなかった。
みんな若いのにしっかりしてるなぁと少し感心してしまった。
それはともかく、僕の飛行機の席の隣りの窓際の席も偶然日本人の女の子だった。
彼女は僕が座ろうとするのをしっかり確認してから、飛行機が飛び立つ前に眠りに就いてしまった。
すごい疲れているのだろう、それとももう飛行機にたくさん乗っているせいであまり外の風景に興味はないのか。
そんな風に少し興味が沸いてきた。
いつも僕は飛行機に乗る前は疲れきっているせいで、乗ったらすぐに寝てしまう方なのだけど、
その日は前日にしっかり寝ていた為に珍しく目が覚めていた。
他に離陸時にやることもなかったのでずっと外の方をぼうっと眺めていた。
僕が生まれた場所である上海をたぶん1年以上は訪れないのだけど、なぜか懐かしさといものは不思議となかった。
それより外の曇っていた上海のそらは僕にぶっきらぼうな表情をしていたようにさへ見えた。
今度また来るのはいつかわからない、でもそんなことは気に留まらなかった。
飛行機がそらに舞い上がり、しばらく時間が経った。
どのくらいだろう、早々と機内食が運び出された。
もう夜の9時頃だろうか、それなのに機内が急に慌ただしくなった。
フライトアテンダントが機内食をてきぱきと乗客に手渡す。
そして乗客も何かにかられたかのように急いでそれを食べ始める。
そんな時に隣の席の女の子がフライトアテンダントになかば強引に起こされて、機内食を手渡された。
彼女はまだ頭がぼうとしているせいか、手渡された機内食をしばらく眺めていた。
そして中から食べられそうなものを見つけ、少し食べてみる。
けど口に合わないのだろうかすぐに食べるのを止めてしまった。
なかから中国のスナックを見つけ、不思議そうに眺めていた。
そこで僕はそれがクルミであるということを教えた、そしてけっこうおいしいとも。
彼女はそれを一口食べてみて、「うーん」とうなって、食べるのを止めた。
それをきっかけにそれから2、3時間バンコクの国際空港に着くまで色んなことを話した。
正直なところ僕が一方的に話していただけな気がするけど。
彼女は日本の大学の3年生で、夏休みを利用してバンコクに2日、そしてデリーに3日滞在するとのこと。
ホテルはもう旅行会社に頼んであるから大丈夫なんだとか。
あとは行く所は自分が行きたい所を回るだけみたい。
ただバンコクでどこに行くのって聞いたらまだはっきりしていないみたい。
僕よりも大雑把な性格に正直驚いてしまった。
そんなこともあり、2か月間タイにいたので色々とおすすめのところを教えた。
それがいつの間にか僕のタイの2か月の思い出話になってしまい、ずっと彼女はうんうんって言って聞いていた。
後から思い出して少しだけ反省。
そんなこんなで2時間が経ってしまい、目の前にはバンコクの国際航空が。
機内アナウンスが流れ、今まで寝ていた人たちが次第に起き始めた。
彼女はずっと近づいてくるバンコクの国際航空を眺めていた。
始めての海外の一人旅で不安なんだろうか、ずっと無言のまま窓のそとを眺めていた。
数十分後、飛行機は無事に空港に着陸し、僕たちは荷物をとって別々の方向に別れた。
そして僕は次のヘルシンキ行きの飛行機に乗る為に、その空港で翌朝を迎えた。
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もちろんビジネスマンのような人もいたけど、その他はみんな学生のような感じだった。
学生ような人たちのほとんどは数人か、または一人とかで大グループでの学生はあまり見かけなかった。
みんな若いのにしっかりしてるなぁと少し感心してしまった。
それはともかく、僕の飛行機の席の隣りの窓際の席も偶然日本人の女の子だった。
彼女は僕が座ろうとするのをしっかり確認してから、飛行機が飛び立つ前に眠りに就いてしまった。
すごい疲れているのだろう、それとももう飛行機にたくさん乗っているせいであまり外の風景に興味はないのか。
そんな風に少し興味が沸いてきた。
いつも僕は飛行機に乗る前は疲れきっているせいで、乗ったらすぐに寝てしまう方なのだけど、
その日は前日にしっかり寝ていた為に珍しく目が覚めていた。
他に離陸時にやることもなかったのでずっと外の方をぼうっと眺めていた。
僕が生まれた場所である上海をたぶん1年以上は訪れないのだけど、なぜか懐かしさといものは不思議となかった。
それより外の曇っていた上海のそらは僕にぶっきらぼうな表情をしていたようにさへ見えた。
今度また来るのはいつかわからない、でもそんなことは気に留まらなかった。
飛行機がそらに舞い上がり、しばらく時間が経った。
どのくらいだろう、早々と機内食が運び出された。
もう夜の9時頃だろうか、それなのに機内が急に慌ただしくなった。
フライトアテンダントが機内食をてきぱきと乗客に手渡す。
そして乗客も何かにかられたかのように急いでそれを食べ始める。
そんな時に隣の席の女の子がフライトアテンダントになかば強引に起こされて、機内食を手渡された。
彼女はまだ頭がぼうとしているせいか、手渡された機内食をしばらく眺めていた。
そして中から食べられそうなものを見つけ、少し食べてみる。
けど口に合わないのだろうかすぐに食べるのを止めてしまった。
なかから中国のスナックを見つけ、不思議そうに眺めていた。
そこで僕はそれがクルミであるということを教えた、そしてけっこうおいしいとも。
彼女はそれを一口食べてみて、「うーん」とうなって、食べるのを止めた。
それをきっかけにそれから2、3時間バンコクの国際空港に着くまで色んなことを話した。
正直なところ僕が一方的に話していただけな気がするけど。
彼女は日本の大学の3年生で、夏休みを利用してバンコクに2日、そしてデリーに3日滞在するとのこと。
ホテルはもう旅行会社に頼んであるから大丈夫なんだとか。
あとは行く所は自分が行きたい所を回るだけみたい。
ただバンコクでどこに行くのって聞いたらまだはっきりしていないみたい。
僕よりも大雑把な性格に正直驚いてしまった。
そんなこともあり、2か月間タイにいたので色々とおすすめのところを教えた。
それがいつの間にか僕のタイの2か月の思い出話になってしまい、ずっと彼女はうんうんって言って聞いていた。
後から思い出して少しだけ反省。
そんなこんなで2時間が経ってしまい、目の前にはバンコクの国際航空が。
機内アナウンスが流れ、今まで寝ていた人たちが次第に起き始めた。
彼女はずっと近づいてくるバンコクの国際航空を眺めていた。
始めての海外の一人旅で不安なんだろうか、ずっと無言のまま窓のそとを眺めていた。
数十分後、飛行機は無事に空港に着陸し、僕たちは荷物をとって別々の方向に別れた。
そして僕は次のヘルシンキ行きの飛行機に乗る為に、その空港で翌朝を迎えた。
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