30.サロンの立地条件。
一般論として、「人通りの多いところに店を出せば繁盛する」という考え方があります。これは正しいことです。
しかし、どんなに人通りの多い立地条件の良い場所であっても、店員の接客が悪い、商品(技術)に魅力がないサロンは、いずれは衰退して行く運命にあります。
そのような意味から言えば、「人通りの多いところに店を出せば繁盛する」というのは間違いです。正確に言えば、「人通りの多いところに店を出した、商売の上手なお店は繁盛する」が正解です。
「商売の上手なお店や、経営システムのしっかりした店に、多くの客が来てくれる」から繁盛するのです。
これは下記の4つのお店で、どこが最も儲かるか考えれば判ります。
1 商売ヘタで、客の来ない店。
2 商売ヘタで、客の多い店。
3 商売上手で、客の来ない店。
4 商売上手で、客の多い店。
最も効果的に繁盛することの出来るお店は4です。
では、「もっとも儲からないお店」とは何番でしょうか。
それは2番になります。つまり、客を多く呼び込んでも商売がヘタということは、ムダ=コストが多いということになります。
その結果、「あそこのサロンは良くないよ。」このような悪い評判を地域商圏に言い回すという、潜在的な敵対客を増やすことになります。
逆のケースになれば、「あそこの店はいいよ、私が保証するわ」と宣伝してくれるようになります。SNSの普及によって、この傾向が大きくなっています。
これが顧客の連続拡大となり、繁盛へとつながります。集客だけに力を入れて客数が増えても、商売上手でなければ、やがてダメになります。つづく