サロン経営の羅針盤

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連載・儲かるサロンづくりの羅針盤。

2018-06-15 09:25:23 | 日記

 43.成功が続く人と続かない人。

 世の中に成功者と呼ばれる人は沢山いますが、「成功し続ける人」は僅かです。
5年以内に9割の会社が倒産。
10年以内に更にその9割が倒産。
 つまり、10年間で生き残る会社や成功者は1%という計算になります。

私は経営者研修で自分の失敗の経験から、私を「反面教師として下さい」と言っております。私の失敗の最大原因は、「確定事実に基づいた行動を執らなかった」ことにあります。

「成功」という言葉に、どのようなイメージをお持ちですか。成功のイメージは、人それぞれでしょうが、お金をたくさん稼ぎ、裕福な暮らしをしているイメージが強いはずです。
お金を基準に考えてしまいがちですが、ここが要注意です。大金を手にするだけであれば、泥棒が大金を盗むのも成功になってしまいます。
または、遺産相続で大金を得る人も成功となります。これらは少し違うようです。では、成功の定義とはなんでしょうか。
成功の定義とは、「自分の才能を十分に発揮できた」かどうかです。
「自分の才能を伸ばし、社会のために生かすことが成功」です。もし、自分の能力が、社会のために活かされていれば、それは成功と言えます。
したがって、成功を目指すには、先ず自分の才能を磨き、社会のために活かすことが第一となります。
土光敏夫は石川島播磨重工業や東芝の社長のあと経団連会長や第2臨調会長と次々難しい仕事を引き受け実績を残しています。
一方、その質素な生活ぶりで「メザシの土光さん」として知られています。その質素な生活ぶりは人間の鑑と言えます。経済界のみならず政界からも戦後最も尊敬されたリーダーの一人といってもいい人物です。
 
作家の城山三郎さんは、土光さんを「一瞬、一瞬にすべてを賭けるという生き方の迫力、それが80年も積もり積もると、極上の特別天然記念物でも見る思いがする」と評しています。

また、ソニーの創業者井深大さんも「今の日本で最も尊敬できる人は誰かと聞かれれば、無条件に土光さん」と絶賛している。(「清貧と復興」出町譲 文芸春秋)

土光敏夫の凄さは3つあります。先ず何といっても誰も真似ができない凄さは、その「無私の思想」にあります。
何事にも「私」がありません。すべての発想や行動の原点は「己」ではなく「公」のため、即ち「世のため人のため」にあります。つづく