“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

福島市の桃源郷 花見山

2013年09月27日 06時00分21秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

この花は何でしょう。たんぽぽでしょうか?

サニーレタスの花です。レタスが菊の仲間であることが良くわかる花です。わが家のミニ菜園ではこの花を咲かせたので、サニーレタスはもうおしまい。

福島市渡利に「花見山」という花見の名所があります。福島第一原発の事故で、地形の関係からこの地区は放射性物質が多めに降り注ぎました。震災前は私も何回もここに行きましたが、それはそれはまさに桃源郷という感じです。4月中旬には山全部が、ピンク、濃いピンク、淡いピンク、桜色、桃色、赤、白、黄色、淡い黄色、浅黄色・・・    モネがここを描いたら、水連以上の作品になるのは間違いありません。

ここは、ある切り花農家が自分の山を無料で開放しています。会場整理や案内も市民ボランティアがやり、自動車の近隣への立ち入りを制限し、福島駅からのシャトルバスの利用を進めています。もちろん福島駅のシャトルバス乗り場の案内や整理もボランティアがやっています。

花見山を思い出すと、いつも一緒に思い出すことがあります。九州から来たお客さんが仙台に来る前に花見山に行き、「花見山は本当に良いところだ。私たちなら2倍も3倍もお客さんが来るようにする。」と言っていたことです。   私は「わかっていないな、東北人のことを」と思い何も言いませんでした。無料でほとんど宣伝もせず、特別の観光地にもせず、ボランティアがやっているから福島市の誇りなのです。

この約5ヘクタールの花見山を父親とともに開拓し1959年から公園として無料開放してきた阿部一郎さんが9月24日に93歳で亡くなりました。心から哀悼の念をお伝えいたします。1935年から家業の花卉(かき)栽培をし、自分の山も一面の花が咲くようにしました。花見の時期には30万人が訪れました。震災後は2年間解放されませんでしたが、除染も行い今年からまた見ることができるようになっていました。

福島市長の瀬戸さんは「花見山の美しく咲き誇る花々は原発事故で傷ついた市民の心を癒やしてれた」と談話を出しました。

 


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