こんにちは、蜂助です。
今日は、我が家の庭の花ではなく先日行った山の花です。
マムシグサ 鎌首をもたげたもの形はマムシそのものですね。しかし、命名はここからだけではなく
この茎の模様、気色悪い(キショイ)ですね。前の写真とは違う個体ですが、同じマムシグサです。
アメリカ政府は6月9日に、日本がTPP交渉に参加することに対する意見の公募を締め切りました。アメリカ企業や団体は言いたい放題で、日本をカモにするのが見え見えです。西友を運営しているウォルマートは、日本人が好きな牛肉、オレンジなどのかんきつ類やワイン、乳製品などに高関税がかかっているが、これが撤廃されれば日本にあるウォルマートの店は競争環境が有利になる、と歓迎しています。西友の個人的不買をしたくなってきました。
アメリカの穀物大手カーギルは、穀物輸出を増やすために関税撤廃だけでは甘い、関税割り当て、行政価格などの規制をやめさせろと要求しています。これは、日本政府管掌によって輸入小麦の関税で儲けたお金を使って日本産の小麦の価格が安くなるようにゲタを履かせるようなやり方のことを指摘しているのでしょう。
カーギルの特段の要求は、貿易にかかわる規制の共通化です。遺伝子組み換え農産物の表示について、これが使われているか、または不分別として「わからない」などの日本の表示制度はアメリカに不利だからアメリカと同じにさせろと要求しています。詳しくは見ていませんが、それ以外でも日本の表示をアメリカを同じにさせろとも要求しているようです。
その他、アメリカの全国生乳生産者連盟や乳製品輸出協議会は、日本の食品添加物の基準が厳しいから監査させろ、日本では認めていない食品添加物の使用を認めさせろと言っています。
日本のTPP推進派の人たちは、TPPと食品の安全基準は関係が無い、国際基準があるのだからなどと安易に言いますが本当にそうでしょうか。これまで書いたアメリカの企業などの要求を見ればそれが全く間違っている(TPP推進派のウソである)ことがわかりますが、一例で見てみると。殺虫剤のクロルピリホスメチルという農薬の米(コメ)に対しての残留基準は、日本では0.1ppmであるのに対してアメリカ合衆国では6ppmと60倍も基準が甘くなっています。食品の安全性は、多くに国でADIという数値が元になっています。これは食品に残留している農薬や添加物などを、一生涯摂取し続けても安全だという考え方に基づいています。これは正しいと誰もが思います。ところが、大きな、盲点があるのです。
一生涯に食べ続ける米の量、日本人とアメリア人が同じではありません。アメリカではレストランでステーキの付け合せにワイルドライスが日本でのスパゲティーの付け合せのように添えられているだけかもしれません。1年に何回か、カルフォルニアロールで米を食べるかもしれません。しかし私のように毎日、米を食らうことはないでしょう。
「一生食べ続ける」の意味は、ここにあります。日本人の私は、1年で米を60キログラム(ほぼ日本人の平均です)食らいます。そこに残留している農薬のクロルピリホスメチルはアメリカの基準なら、日本の基準の60倍も摂取してしまうことになります。
TPPに日本が参加したら、アメリカの米を日本に売りたいのに、日本の厳しい基準で「不当にアメリカの基準通りの米の輸入を拒んでいる」としてあの悪名高きISDで訴えたら、日本政府はアメリカのメジャーに多額の金をまきあげられることになります。そうして、日本の基準をアメリカのゆる~い残留農薬基準に合わせざるをえなくなるかもしれません。
アメリカに行った人は分かると思いますが、スーパーで絵具で染めたようなお菓子がたくさん置かれています。食べ物のおいしさは色でないと幼児から教育されている日本人は、こんなお菓子を見ると食欲が無くなります。しかし、基準があまくなり(今の日本では基準に関係がなく添加物の多い食べ物はほぼ本能的に避けようと思っていますが)何年か先にはあのアメリカ色のお菓子をおいしそうに感じる日本の幼児が居るかもしれないと思うとゾッとします。
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