音楽評論館

音楽評論やコラムなどを執筆してます。

2018.2.3 sat ららら クラシック♪コンサート

2018-02-03 18:07:57 | コンサートレポート
【コンサート鑑賞 所感】
2018.2.3(sat)
ららら クラシック コンサート
@サントリーホール 大ホール




願わくば、サイン会を期待していたのだが…おそらくは、世界的に活躍されている演奏家(ヴァイオリニスト)たちが集まったコンサートだったので、物販の人曰く、混乱を避けるために、サイン会は行わないとのことでした。残念。

同じ演奏家が、同じ楽器を持って、同じ曲を、己が持つ全ての実力を発揮して、演奏が出来たとすれば、CD(レコード)であろうが、コンサートであろうが、テレビであろうが、場所の影響と、周囲にいる人の影響による左右を除けば、同じ演奏になると、私は思う。
CD(レコード)、テレビなどでは、演奏していない未公開曲、ここでしか聴けない編成の演奏を、聴くために、わざわざ会場まで足を運んだ客も、少なくはなかったであろう。
未発表曲は、会場に着いて、渡されたパンフレットを見た時点で知る。
どこのコンサートでも、演奏の合間にトークをしたりするが、今回のトークは、内容が面白くためになった。
今日の演奏曲は、演奏家が、自ら選曲をして、演奏していたのだが、演奏後のトークは、演奏家の生い立ち(幼少期)や、バイオリンを始めたきっかけ、どんな指導を受けていたのか、どんなコンクールに出演したことがあったか、またその時の雰囲気や体験談、現在活躍している演奏活動など。司会者が演奏家に聞いた質問は、様々であったが、それらのトークの内容が、今回の選曲と、演奏に、ぴったりと、当てはまっていたのだ。
通常、譜面の通りに弾けば、皆同じになるだろうと思っていた、今迄、素人だった私の考えは(今でも素人だがw)、少しは納得の方向に解決されたのだ。
ヴァイオリンという楽器自体が、まず正しい音程で、端正で美しい音色を鳴らすことが基本だが、演奏家ごとに、顕著に個性は現れていた。

松田理奈
→全体的に感情表現が得意

辻 彩奈
→細かい繊細な表現が得意

成田達輝
→全体的に力強い説得力があった。

宮本笑里
→自然に聴かせる絶妙な表現力

川久保賜紀
→技量以上に雰囲気で聴かせる。

確かに、譜面(原譜かどうかは知らないw)の通りに、暗譜して弾いていたのは、間違いないと思うが、作曲家の意図を、どのように解釈して、弾いていたのかは、演奏家の生い立ちから、現在までの練習方法、演奏活動が、反映していたと感じた。あと、生まれ持った、星座により、作曲家と演奏家の相性もあると、解釈していた演奏家も、中にはいた。
演奏後のトークが、今日の演奏に結びついていた内容で、良かった。
何度も書くが、今回のコンサートは、司会者の1人である、高橋克典さんが、演奏家たちのポテンシャルを、上手く引き出していた、トークが良かった。

アンコール曲は、5人で演奏♪

最新の画像もっと見る

コメントを投稿