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2019.6.3 mon 雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第17回 上野由恵&曽根麻矢子 フルート&チェンバロ・デュオ @第一生命ホール

2019-06-03 19:08:35 | コンサートレポート
2019.6.3 mon
雄大と行く 昼の音楽さんぽ
第17回
上野由恵&曽根麻矢子
フルート&チェンバロ・デュオ
@第一生命ホール



前回、お二人のデュオコンサートで聴かせていただいたチェンバロの音色よりも、滑らかさ、円やかな感じのある、上品な音色で、午前中のコンサートで聴くには、穏やかに、落ち着いた感じにまとまっていて、素晴らしい演奏でした。
(前回のデュオコンサートで聴いたときの方が、派手やかで、抑揚のある響きを楽しめた記憶がある。どちらの音色も、それぞれのよさがあり、素晴らしい。)



曽根麻矢子さんのチェンバロ・ソロでは、『ジュ・レーム 〜 チェンバロに恋して』収録の、ロワイエ作曲のスキタイ人の行進を、生演奏で聴かせてくれた。
作曲家が意図した作風をよく捉えているのが感じられるような演奏で、楽しめました。
音源記載の使用楽器には、吉田令設計 クラヴサン・ビヤン・タンペレ社製/調律:安達正浩、と書かれているが、そもそもの話、音源と生演奏のどちらも素晴らしいので、比較することはあまり意味がないような。
この音源のジャケットにサインをいただきたかったが、本日はサイン会は開催されず、残念。

作曲者不詳のグリーンスリーブス変奏曲は、よく馴染みのある曲だけど、今回の楽器編成では、初めて聴く曲という、斬新な試みをしていて、是非これからも、こういった、セットリストを考えて、いつかお二人のデュオ名義による、録音リリースを検討して欲しい。

途中のMCは、確かこんな会話だったか?
チェンバロは弦を弾いて音を出す。フルートは空気の振動で音を出す。全く音を出す仕組みは違うのに。
チェンバロは弦を弾いて響板を振動させて音を出しているから似ているよ。
そしたら、上野由恵さんが『曽根麻矢子さんは若いときから神童でしたよね。』

親父ギャグ炸裂か?

‪演奏中に録音していないから、細かな会話の内容まで覚えていないけど、絶対に親父ギャグが炸裂していた。‬曽根麻矢子さんは憧れの演奏家らしいから、かなり気を使いながらの、ハイレベルな親父ギャグだと見た。

チェンバロの通奏低音に関することや、ピアノと違って、音の強弱ではなく、音を重ねて表現していく、チェンバロの楽器の構造の仕組みなども、分かりやすく説明していた。


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