酒田市議選が終わり、28人の新市議会議員が誕生した。人口減少が続く中、酒田市の存在感をいかに発揮し、活力を生み出す本格的な議論を市民は期待している。
今回の選挙は、22日の衆議院選投票日と市議選の告知日が重なった異例のスタートだった。それに、前回は定数1名をやっと超える寂しい選挙だったが、今回は定数を7名がオーバーする35人が立候補し、新人10人が参入した。
にもかかわらず、投票率が57、74%と身近な選挙にもかかわらず4割を超える有権者の棄権はどうした事なのか。市議会を身近に感ずる工夫と努力をして欲しいものだ。
開票結果を見れば、上位当選者は定番の方であり、女性議員が2名も並んでいる。農協青年部活動など、地元に根を下ろし、活動してきた新人2名が上位当選に入っている。井戸端会議での自称評論家たちが予想した通りの結果となった。
心配なことは、酒田市長が特定候補の支援行動をした事である。当選が決まってから、苦情の電話がなった。「許せない。命を懸けた選挙だ」無益な市長と議会の対立を生む行動は、市長の自制が必要だ。