「シャリが変わった山形県産ブランド米はえぬきを使用」のコマーシャルに誘われて「かっぱ寿司」に行った。土曜日の夕刻、コロナ対策のデスタンスはあるものの店内は満席で順番待ちだった。
カウンター席に案内されて注文ディスプレイと向き合った。種類が多くて迷うのだが、結局同じパターンになってしまう。定番にぎりから数種類、肉ネタから牛カルビにぎり、軍艦ネタから3種類ほどと、生ビールを加えてパネルにタッチした。それに、メーンのはえぬき本気シャリを一皿加えた。
店員との会話の機会は先ずない。ビールを運んで来たチャンスに「かっぱ寿司」の店舗数を尋ねると「350店舗弱位です」と答えてくれた。全てがデジタル化されタッチで用は足りる。
「はえぬき」は山形県水稲面積の6割で栽培されている。作り易さが人気で農家に定着している。トップブランドではない分価格は安い。食味はトップとそん色はない。我が家では「はえぬき」だけをを栽培している。
そこに目を付けた「かっぱ寿司」のシャリは全国350店舗で評価される。栽培農家の責任も大きい。
山形県議会6月定例会が始まった。コロナ禍における議会は、県民の隅々まで接している議員が県政に意見を反映させる腕の見せ所である。感染防止対策に抜かりはないか。財政支援対策に落ち度はないのか。ワクチン接種に滞りはないか。保健所機能の在り方をどうするのか。医療体制機能は充分か。アフターコロナを見据えた山形県の姿など、集中審議も必要な議会のように思える。
山形新聞がブロックごとに分けた県議全員のコロナ座談会の特集記事を報道した。議会も県執行部と慣例にとらわれず、深い議論を交わす場を作る必要があると思う。将来に不安を抱く県民が多い事を議員が一番良く知っているはずだ。
2月定例会で提案された若松副知事再任案が否決され、今議会に持ち越しとなっている。吉村知事は先の知事選で圧勝して4期目の県政執行に取り組んでいる。人事案件が議会で否決された記憶は私にはない。人事案件は余程の事が無い限り同意するのが議会の知恵だと先輩に教えられてきた。
知事も議員も県民が選んでいる。どちらも県民の意志である。話し合って合意が得られればこれも県民の知恵である。議会として取れる最終手段は知事不信任案となる。
伝家の宝刀を抜くに値する案件なのか県民は静かに見ている。
新型コロナウイルス感染症で個々の日常生活は変わった。不安はコロナ感染者が自分なのか、隣の人なのか、出会った人かが見えない所に怯えている。人流がその根源で、飛沫やエアロゾロ感染が主たる感染源である事から、社会に与える影響は甚大である。
山形新聞は10日、11日の二日間に渡り「コロナ禍を生きる」を主題に8ページの県議座談会を特集報道した。その中で保健所が忙殺された様子を指摘した議員の発言が目に留まった。保健所の所轄範囲は広く責任が重い。今回を教訓に保健所機能の強化が求められているが、議会で是非議論して欲しいと思う。
休業補償や給付金の遅れが指摘され、スピーディーな行政執行のためにICTの拡充は多くの議員が発言している。スマホを使った割引制度で飲食店や小売店の営業成績を延ばした事例もあるが、役所内データーの集約や公表の遅れが顕在化した。行政と市民をつなぐツールの在り方を議会で大いに議論して欲しい。
観光立県山形は、ようやく芽を出しかけた矢先である。痛手を受けたホテル、旅館、交通などの痛々しさに接した多くの議員が発言している。今後の活動に県民の期待は大きい。
この座談会で各議員の目の付け所が良く分かった。
東京五輪の聖火リレーは7日夕刻、遊佐町立小学校をスタートし、よく晴れた出羽路をゆっくり南下した。コロナ禍にも関わらず、沿道には多くの人々が並び手を振って応援をしていた。トーチを掲げて走るランナーは笑顔でそれに応え、心の通う温かさがあった。
聖火リレーの山形県内二日目は、新庄市から鶴岡市を経由して遊佐町に入ったのが夕刻、遊佐町の終点は町立体育館前である。そこから聖火は酒田市日和山公園千石船前に移動し酒田市にバトンタッチされた。そこでミニセレプレ―ションが無観客で実施され、そこから山居倉庫までの公道を聖火リレーはバトンをつなぐ。
聖火は出羽大橋を車で移動し、東北公益文科大学バス停前から国体記念体育館前でリレーの終点となる。アンカーは山形県初のオリンピアン茂木善作さんのひ孫、茂木一寛さんと聞いている。しかし、このコースは無観客の非公開である事から、雄姿を観る事は出来なかった。
これで山形県の聖火リレーは無事終わった。