私の作詩した「北小応援歌」が、閉校で30年振りにわが家に帰ってきた。30年間北小体育館ステージ右に掲額され、子供たちを見守り、歌い継がれてきた歴史が重く感じられる。
そもそもは、昭和58年の夏頃、今は故人の松田俊雄校長が「北小の応援歌を作ろうと思う。作詩を頼みたい」との依頼があった。当時PTA会長だった私は、迷いながらも「やってみましょう」と引き受けた。
イメージは、リレー選手スタート直前の緊張感を表現しようと決めた。夏の暑い日を設定し、言葉選びが始まった。約1ヶ月の試行錯誤を重ね松田校長に手渡した。「おお、いいね」と採用が決まった。音楽の先生だった松田校長が、「曲は一瞬で出来た」といい、楽譜作りが始まり、8月14日の北小同窓会総会の時、金管バンドの演奏も併せて、お披露目がされた。
北小応援歌 作詩 佐藤 藤彌
作曲 松田 俊雄
1 ひたいに汗が 流れてる
こぶしでそっと ぬぐったら
どこか勇気が 湧いてきた
北小われら いざゆかん
2 隣の友が 振り向いた
ようしやるぞと 胸熱く
心ひとつに まとまって
北小われら いざゆかん
3 黒いあいつの 目が光る
つらい練習 耐えぬいた
戦いぬくさ 意地がある
北小われら いざゆかん
手作り応援歌はこのように誕生した。
閉校に際して木製の立派な額を頂き、わが家に納まった次第である。