県教育委員会がすすめていた鶴岡南高校と鶴岡北高校を統合し、県立中学校を新設する中高一貫校案は、先送りとなった。
中高一貫校の設置案は、17年10月田川地区県立高校再編整備計画の中で提示されたもので、庄内一体に大きな波紋を広げた。理由はそれぞれの地区によって違いがある。先ず、伝統ある鶴岡北高校を無くするなとの意見があった。飽海地区は高校再編が終わっているのに再々編性に納得がいかない事情もある。最大の関心は急激に進む少子化問題である。現在の市立中学校の維持も困難な現状で、新たな県立中学校開設は大きな衝撃となる強い思いがある。
県立中学校は選抜された生徒が入学となるため、義務教育の学区編成機能が失われることにもなり、中心的生徒を欠いた中学校の活力の問題もある。狭い庄内の中での県立中学校の設立は問題が多すぎる。
12日に開かれた庄内5市町懇談会の後、廣瀬県教育長は「当初予定していた2024年度までの開校は難しい」との認識を示したとの報道があった。未来を担う子供たちの流出を心配していた多くの酒田市民は、ひとまず「ほっと」した心境でもある。
意見対立のままの強行突破は、子供たちが一番の被害者だ。
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そもそも鶴岡市が言い出さなくても県の方針として、内陸庄内に一校ずつモデル校をつくる計画だった。どこかは手を上げていただろう。まぁ、何はともあれ計画どうり来年開校なので良かったと言えよう。