家の入り口左手に柏葉アジサイが咲いている。昨夜のテレビお天気コーナーが柏葉アジサイからの中継だった。「きれいだなあ。家にも咲いてるよね」とつぶやくと「10年前相馬さんが亡くなった年に、友人から株分けしてもらい育てたものだ」と妻が教えてくれた。
そういえば、我が家にはアジサイがいたるところで咲いている。アジサイを見つけると株分けしてもらい、挿し木で育てて増やしたらしい。私は花の名前は知らないけれど、アナベル、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、スミダノハナビなど十数本くらいが咲いている。日当たりなど場所によって生育は違うけれどそれぞれが咲き誇っている。
今は亡き相馬市長の奥さんがアジサイの花が好きで、土門拳記念館アジサイ公園の提案者だと聞いている。クロッカス、桜、つつじ、アジサイ、ひまわりと雪解けから真夏まで花が咲きつないで行く。そして、私たちに四季を伝え心を温めてくれる。
「公私混同」という言葉がある。反意語が「公共滅私」なのか良くわからないが「公私混同」はみんなに嫌われる。首相長男が首相公邸で忘年会をやり、見覚えのある赤じゅうたんで記念写真を撮ったり、寝そべったりの写真が週刊誌に公開されて秘書官を更迭された。週刊誌の記事なった事がダメなのか、私的に官邸に入った事がダメなのか分かりにくい。
国会議員には歳費の他に月額100万円の「調査研究広報滞在費」が支給されている。領収書も要らない非課税の公金で使い勝手がいい第2の財布と呼ばれている。一昨年の10月31日に当選した新議員が10月分満額支給された事を問題視して、今国会で審議されるはずだったが、棚ざらしれ終ろうとしている。公金と私金の混同である。
一方、県議会議員には政務調査費が認められている。これは厳格な領収書と使用目的の明示が義務付けられている。多くの団体から声がかかり、県政報告と陳情や意見交換などがあり、懇親会までセットされている事が多い。会費が明示されてる団体もあれば、ない団体もある。この費用の見方が公私に分かれるが、分類すれば公用に入る。
国会の「調査研究広報滞在費」と県議会の「政務調査費」とどこが違うのか。公金であれば使途の明示は当たり前である。公私混同はみんなに嫌われる。
旬の岩ガキを食べようと遊佐町鳥海道の駅「ふらっと」に行くことにした。丁度お昼時で店内は県内外の客で溢れかえっていた。岩ガキの販売窓口はひとつだったので行列が出来ていた。やっとのことで買えると今度はそのカキガイを開けてもらうのに又長い行列である。ここでは結構待たされた。旨いものを食べるには仕方がないと自分に言い聞かせ、待っている間、隣で串に刺した焼き魚がいい香りを放って売っていた。たくさんの種類の焼き魚があったが、銀だらの焼きたて食べることにした。
今日の昼食は、おにぎりに岩ガキと焼きたての銀だらである。岩ガキはつるっと口にはいってスルッと胃にに落ちた。旨かったと自分に言い聞かせている。おにぎりと焼きたての銀だらも旨かった。庄内浜のおいしさはここに来ないと味わえないものばかりで、郷土の有難さを実感した昼時でした。
厚生労働省は2022年度の人口動態計数を発表した。それによると全国の合計特殊出生率は1.06と過去最低を記録し、生まれた赤ちゃんの数は77万747人で21年度より4万875人少なく、統計開始以来初めて80万人割れとなった。山形県も併せて2022年の人口動態に基ずく概数を公表した。それによると婚姻数は5年連続、出生数は14年連続で減少が続きいづれも過去最低となった。合計特殊出生率は1.32と全国平均より高いものの、結婚が202組減少し出生数が224人減った。
こんな中、昨日21法人が加盟している酒田市法人保育園・認定こども園連絡協議会の総会があった。懇談会で最大の課題は急激に減り始めた園児数である。法人保育園の定員充足率は平均で76%、こども園が84%と共に定数に届かない。昨年までは保育園毎の定足数を公表していたが、今年は平均値にしたと説明があった。少子化は地域を直撃している。