月光川土地改良区と日向川土地改良区が進めてきた、小水力発電所がこの程完成し、竣工式並びに祝賀会が開催された。
これは、東日本大震災で山形県の大部分が長時間停電に見舞われた反省から、平成24年に策定した県エネルギー戦略に基づき、再生可能エネルギーの普及を図る一環として、平成26年から建設を進めてきたものである。これで、県が取り組んできた小水力発電4ヵ所すべてが稼働した事になる。
小水力発電は、出力が弱く採算性が取れないため、県が主導し国、県、町村補助と土地改良区負担で着工し、土地改良区に譲与される仕組みになっている。頭首工から水の落差を活用した発電は、自然への付加が少なく、安定した発電であることから、再生可能エネルギーの優等生と言える。
27日の平津小水力発電所の竣工は天気に恵まれたが、31日の日向川小水力発電所の竣工式は、未明からの雨で最上川水位に警戒情報が出される中となった。売電収入が少しでも農家の負担軽減につながれば、ありがたいことである。
23日の酒田市の最高気温が38.9℃になった。さすがの暑さには参った。おまけに、台風20号の影響で山越えの南東の風がやや強く、まるでドライヤーを全身に浴びてる状態に感じた。いつもはうるさいセミの声もも止まった。今年の夏の暑さはやはり異常だ。
日本海総合病院に救急搬送された数も多かったと聞いている。授業を打ち切った学校も県内で17校にも及び、部活動の中止もあったと報道されている。二日前の文教公安常任委員会で教室にエアコンを設置するべきとの委員への答弁は、心もとないものだった。
稲は一生で一番大事な傾穂期に入った。稲の高温障害も心配だ。田んぼに水を張り、守ってやる手段しかないのだが、一斉に水をかけるので当然、水の出が悪い。用水には日割りがあって、奇数日と偶数日の地域で分かれている。奇数日の昨日は12時間かけても十分に水を張ることが出来ない、もどかしい一日だった。品質に影響が及ばないことを祈るだけだ。
酒田花火大会翌日の8月5日は、豪雨に見舞われ避難勧告も出た。最上川も警戒水位となり、河川敷に仮設された花火観覧者用の仮設トイレや発電機などの撤収が間に合わず、流されてしまったと聞いている。困った異常気象である。
第100回の甲子園大会は、秋田県立金足農高の連続逆転勝利に、秋田県のみならず全国が沸いている。前日の3回戦、野球名門横浜高に8回裏、度肝を抜く逆転3ランが飛び出し勝利した。
4回戦に進んだ昨日、2対1に追い込まれていた金足農高は、滋賀県の近江高校に9回裏、ノウアウト満塁まで粘った金足農の斎藤が、カウント1-1からの3球目にスクイズを決めた。それが2ランスクイズとなり、試合は終わった。まさに逆転サヨナラゲームである。2塁ランナーが一気にホームに滑り込む全力疾走には鳥肌がたった。勝って反り返って校歌を歌う姿の晴れやかさに一生懸命が伝わる。
甲子園大会は、全都道府県の予選を勝ち抜いたチームがトーナメント方式で戦う所にドラマが生まれる。山形県代表の羽黒高校は、テレビ朝日の「熱盛甲子園」に3コマも選ばれる堅い守りだったが、1回戦で敗退した。次の応援は隣県の金足農である。20日の準決勝でも勝ち抜いて優勝して欲しいと願っている。
金足農業高校は公立の高等学校である。全国からの選手を持つ私立高校とは違う味があり、今大会でも公立高校は少ない。スポーツ界のスキャンダルが連日報道される中、清々しい甲子園大会に農業高校が頑張る姿と山形県が重なって見える。
交通安全上、道路の信号機は欠かす事の出来ない施設である。住民から「危ないので、ここに信号機を」の要望が絶えることはない。道路の新設や改編による施設設置必須の箇所もある。
しかし、無制限に信号機を増やす事ができる訳はない。予算上もあるが、スムーズな車の移動も考慮する必要がある。
交通実態の変更に即した交通規制の見直しを推進し、信号機の適正な維持管理を推進するために「信号機ストック管理プロジェクトチーム」を設置している青森県警察本部交通規制課を視察した。
必要性が低減した信号機を撤去するにも当然、住民の抵抗感がある。そこで、撤去箇所の優先度をランク付けして、各警察署と協議を重ねた上、中長期計画を作成した。信号機の撤去に伴う住民説明は、基本的には管轄警察署が行うが、プロジェクトチームも説明会に参加し、撤去の必要性や代替規制による安全確保を説明した。
PT主導による削減計画の作成で、信号機のストック数を減らし、交通変化と、それに即した交通規制の推進を説明して、理解を求めてきた。結果「必要性の低減した信号機は撤去、又は移設」の意識を定着させることが出来た。
マクロ的に賛成である。しかし、切ない住民の陳情に納得してもらえるか、そこが問題だ。
水稲は出穂直後の穂揃い期で、これから傾穂期に入り、あと40日位で収穫を迎える時期にある。
朝、圃場の見回りすると、ところどころに白穂が見えた。何だろうとよく見ると、部分的にはひどい所もある。酒田農業技術普及課に電話をすると、すでに遊佐町に現地調査に入る予定だった。
普及所によると、これまでの確認では遊佐町高瀬地区の発生が多く、他地区にも見られる。考えられる原因としては、台風12号によるフェーン現象での、高温、低湿度の強風で根の水分吸収が追い付かなかったと思われる。花水といって穂の花が咲くとき、稲体が一番弱く、水で守る必要があるのだ。言わば、稲の熱中症である。
枯れた穂は戻らないけれど、台風13号が接近している。稲を水で守ってあげるしかない。台風被害は多岐にわたる。
教師の多忙化が問題視されている中、札幌市の一般社団法人A-banku Hokaidouは、アスリートやアーテストの先生を、義務教育課程の授業に派遣事業をやっている。
札幌市内の小中学校・特別支援学校にアスリートを指導者として定期的に、体育の授業へ派遣。一種目3分の一程度の時間をアスリートが、授業の構成や活動内容を指導する、日本では初めての試みである。教員の働き方改革を図りながら、アスリートのセカンドキャリアを創出し、アスリートが培ったスキルを地域社会に還元する役目も担っている。
アスリートの活動費は、この活動に賛同する協賛金で賄っており、無償派遣が実現している。同様にアーテスト部門でも、専門家の派遣も始めており、動向が注目される。他に、運動部活動や中学校部活動の派遣もされており、北海道内の自治体へと広がりを見せている。
長年培ったスキルを地域の指導者として活用する事は、理にかなった仕組みと思う。