Nonsection Radical

撮影と本の空間

7月12日 人物伝

2021年07月12日 | Weblog
結構な数の「人物伝」を買っている。
それも一癖も二癖もある人物のである。
そういう人物を扱うのであるから書く人物も癖のある作者である場合が多い。
そうでないと太刀打ちできないのだろう。
その結果なかなか”濃い”本となるのだが、知りたいのはその対象の人物のことであり、作者の文体とかとらえ方を楽しもうと思っているわけではない。
そう思ってないと○○節と言われるような作者の文体でわかったような気になってしまう恐れがある。
というわけで今日読み始めたのが、「あぶく銭師たちよ!」佐野眞一著 ちくま文庫 。
作者の佐野自身が色々と物議を醸してしまったのだが、個人的には嫌いではない。
著作は思い込みや推測など雑な部分が感じられる事が多いのだが、テーマとする事が生っちょろい人では手に負えない事や人で、そのテーマに興味を持って読む事が目的なので、著者の事にはあまり興味がない。
今日も文中に登場する昭和の胡散臭い人物をいちいちネットで検索して調べ、必要と思えばブックオフで注文し(!)読み進めていくのでちっとも捗らない。
現在にも胡散臭い、キナ臭い人物は時々表面に現れてくるが、文中に登場する人物とはかなり”性質”が違っているような気がする。
昭和の方が悪さ加減が単純なのだ。現在の方が社会の悪用する加減がえげつないし陰湿である。
それだけ悪用も洗練されて行われるようになったという事か。

部屋を整理するため読んだ小説類を姉にでも送ろうとまとめる。
46冊。

ワクチン接種した腕は硬く腫れて痛みがあるが、それ以外は特に変化はない。
腰の痛いのは寝すぎだろう。
コメント
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