憲法施行から67年。この憲法のもとで日本は戦争で殺したり殺されたり一度もありませんでした。しかし、いまその歯止めが破壊されようとしています。先の戦争によって犠牲になった世代が少なくなり、戦後世代と呼ばれた人も60代を超えようとしています。1952年生まれの私も62歳になろうとしていますが、父は19歳で軍隊に行き旧樺太で終戦を迎え、2年間抑留されました。そうした体験談や戦争のむごさはもう聞けなくなっています。いま、戦争を知らない世代が国の進路を、それも再び「戦争をする国」に向けようとしています。
若い力を信じて
戦争に行くのは、首相や大臣・政治家、高齢者ではありません。自衛隊員はもちろんのこと、若いあなたたちです。子どもや孫、恋人や愛する人の命を愚かな政治家に託してはいけません。安倍政権は、憲法を勝手に都合よく“解釈”し、戦争放棄の憲法9条を骨抜きにして、戦争をする国づくるに“執念”を燃やしています。だからこそ私たちは、立場の違いを超えて憲法を守ることに“執念”をもって、野望を打ち砕こうではありませんか。憲法記念日に平和を願う若いあなたたちの力を信じて。