監視社会
安倍内閣は「特定秘密法案」を今国会に提出しました。防衛・外交・スパイなど特定有害活動の防止・テロ活動の防止の4分野を対象にするとしています。しかし、何が秘密にあたるのかまったく秘密です。しかも、秘密の不開示は5年ごと延長でき、最長の30年を超えてもさらに秘密にできるというもの。さらに秘密を保とうとして、公務員はもとより国民への監視社会のはじまりです。そこにこの法案の怖さがあります。
『いつか来た道』でいいのか!
国民の知る権利の剥奪と「物言えぬ」社会は、やがて『いつか来た道』に続きます。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の調査では、大日本帝国憲法下の国会で秘密会とされた本会議は、少なくとも41回、そのうち政府の要求で開かれたのは31回です。内容は、治安維持法や満州事件、日本の侵略戦争や国際問題など、重大問題を国民に目隠ししたまま進めたのです。こうした闇社会は絶対に許されません。本人が知らぬ間に、「秘密保護法」違反で捕えられる社会をつくってはなりません!