映画「若者たち」から
フジテレビ系列から「若者たち2014」が放送されます。原作は1966年に放送され、その後俳優座で「若者たち」「若者はゆく」「若者の旗」の三部作が映画化され、全国で自主上映されました。当時私の勤めていた会社には映画部門があり、私も県内の公民館や学校の体育館で上映に関わったことを懐かしく思い出します。1960年代から70年代初頭は「高度成長時代」とも呼ばれ、急激な経済成長と共にその歪みとの矛盾をあわせ持った時代ではなかっただろうか。同時に、矛盾と葛藤しながらも未来への希望のエネルギーも蓄積された時代でもあったと思います。当時20代だった「若者たち」も60代を超え、社会は大きく変わりました。しかし、人と人が真正面から向き合い、語り合うことは忘れてならないと思います。
旗はまだ上がっていない
だが、幅広い力を結集し、より新しい力を育ててゆくことで、
遠からず我々はその旗をたてる。 1970.10.16
脚本した山内久氏が「若者の旗」のシナリオに寄せた一文です。その旗とは、人それぞれが持っている希望であり目標であり、理念でもあり・・・。自分の旗を立てるために、人は歩いて行けるのではないでしょうか。
いま日本は、戦後最大ともいえる岐路に立っています。戦争か平和か、どの道を進むのか国民に選択が求められています。現代の「若者たち」も例外ではありません。いま若者たちは「戦争はいやだ」と自分の言葉で叫び始めました。本音で語り合うことが、今こそ必要だと思います。=未来は若者のものです=