山茶花談

さざんかだん

Goodbye Santa Maria

2022-11-01 | ペン画



宮沢賢治の物語「オッペルと象」から。

白象がオッペルという稲扱機械工場の主人に
こきつかわれて働かされるというお話です。

白象は巨体なのに
なぜ小屋から自分で
途中で逃げ出さなかったのでしょう。

働き疲れて窓から見える月に
気弱になって
Goodbye Santa Maria と語りかけます。

白象を助けてくれたのはお月さま。
物語の最後はハッピーエンドです。

お月さまは白象に
「おや、何だって?さよならだ?」
と笑って助けてくれました。

ちょっと悲しそうな絵ですが
宮沢賢治の
生き物たちのこころが揺れる
シニカルでユーモアを含んだ
物語の一片を描いてみました。





「Goodbye Santa Maria」
Pen Acrylic 410x318mm





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