山茶花談

さざんかだん

秋空

2020-09-23 | 版画


土の記憶   Etching   2002






秋の夕暮れは、夏の思い出を最後に残そうとしているかのような
凄まじい美しさですね。
















夕暮れの中に立つ大きな木の足元には
たくさんの木の実。






ここしばらく制作していたのは植物画でした。
さあ、新旧新しい展示作品をこれから選ぼうと思います。
絵の植物とその季節はさまざまになりそうです。

涼しくなって、いろいろあったこの一年も
静かに移り変わろうとしていく秋、
どうぞお楽しみに。





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はくろ

2020-09-07 | ペン画



今日は白露だそうで、ペン画の「はくろ」です。

Facebookが前回6月で止まったままだったのに気づき
久しぶりにびっくりしました。

長い雨が続き、暑い夏になり。
6月の二人展を思い出すと
札幌でもコロナが始まっていました。

6月に帯広で二人展を一緒に開いた友人は
展示前に一度高崎に来てくれて
一緒に染料工芸館や富岡製糸場に出かけました。

なんだかタイムスリップしたような
竜宮城にでも行っていたような感覚です。

現在に頭を戻し
まだ暑さも続いていますが朝夕は涼しくなって
朝庭に出ると、足元の草が濡れていますね。

この9月、ひと雨ごとに涼しくなっていくのでしょう。

ふっとこんなふうに時間が飛んでしまう感覚も
時間は刻々と流れていて
四季は巡っては繰り返し
そんなことに気づかせてくれました。

今日はすこし涼しい曇り空。
子供のころに、母の親しくしていた友人家族と
鈴鹿の荒涼とした、どこまでも続く山をみんなで歩いた思い出が
浮かんできました。
乾いた土には、無数の鳥や獣の足跡。

こんな感覚も時には心地良くて
過去や現在・未来を頭の中で行き来できるのも
人間ならではの醍醐味でしょうか。


中原中也の詩から

” 私が歴史的現在に物を云へば
  嘲る嘲る 空と山とが ”






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