ある方が投稿で
竹西寛子さんの解説された与謝蕪村の句を
紹介されていました。
そのやさしい解説に胸を打たれ
本を取り寄せてみました。
短夜(みじかよ)や 毛虫の上に露の玉
”体をおおっているたくさんの毛が、
よく見れば露の玉を捧げているようなのも・・・”
夏の朝は平等に訪れ、作者も毛虫も読者も一緒に生きる。
本の中からもう一句
月天心(つきてんしん) 貧しき町を通りけり
天の中央に座した月の下には
様々な意味での貧しき町、または人。
毛虫の毛の上の露の玉が、美しい捧げもののようだという。
風景に人の想いを重ねて生まれた句は
読む人の想いによって意味もまた様々に。
露や月を、この一年に置き換えてみると
どんな句が生まれてくるでしょうか。
※ Stars and plants pen F4 333x242mm
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