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もう12月だというのに気分は秋です。
週末から気温も下がるそうなので
冬に変わるのでしょうか。
最近お知り合いになった方から教えて頂いて
読んでいる本です。
著者の草山万兎さんは
河合雅雄さんだということを
初めて知りました。
サルを研究されている河合さん。
装丁も賢治の世界を魅了させるような
銅版画。
文字はとても大きいけれど
内容は大人に向けられた文章でした。
その序文に引用されていた賢治の文です。
”・・・ほんとうに、
かしわばやしの青い夕方を、
ひとりで通りかかったり、
十一月の山の風のなかに、
ふるえながら立ったりしますと、
もうどうしても
こんな気がしてしかたないのです。
ほんとうにもう、
どうしてもこんなことがあるようで
しかたないということを、
わたくしはそのとおり書いたまでです。”
わたしの好きな版画家が
個展で絵を見に来てくれる人に
絵は自由に見て(解釈して)下さい
・・と言っていた言葉が忘れられません。
これを描こうと思って
描いているのではないような
描いているうちに自然に絵が仕上がって
どこからこの絵が生まれてきたのかわからない。
このふんわりした
でも確かな実感のある世界が主人公で
出来上がったものに対して
それが何なのか
どんな意味があるのか
自分もよくわからないんですよね。