ディトレーニングの影響

今日は久しぶりに運動指導者らしいブログを書こうと思います。

コロナの影響でトレーニングを中断してしまった人も多いと思います。
トレーニングの中断の事を専門用語でディトレーニングと言います。
トレーニングを中断すれば当たり前ですが体力は衰えます。
特に筋肉は生活に応じて必要な量に調節されるのでトレーニングを止めてしまうと見た目にもすぐに影響を受けます。

見た目には表れませんがその他にも大きな変化が身体には起こります。
全身の血液量は2ヶ月のトレーニング中断で５％減少するという研究もあるそうです。
その他としては毛細血管密度は2～3週間の中断によって６％低下、Vo2max（最大酸素摂取量）は2～3か月の中断で10～15％低下、動静脈酸素較差やエネルギー供給機構の変化などがおきます。
（JATI　EXRESS参照）

トレーニングは可逆性です。
いろいろな資料を見ても2～3か月以上のディトレーニングによる体の変化で身体能力は顕著に落ち始めます。

これから寒くなってくるのでコロナの再流行の心配もありますが、体を動かして日常生活での健康体力を作る事はとても大切な事です。
体力低下を感じてきたのならそろそろトレーニングの再開を考えるのが良いと思います。
トレーニングの再開にはいきなり元の運動強度に戻れるわけではありませんので持久力・有酸素能力から始まりる循環器トレーニングからがお勧めです。
久しぶりにジムに来てトレーニングを再開する時はメニューなどご相談ください。

また次の機会にトレーニング中断によるサルコペニアとフレイルの関係についてなども書いてみたいと思っています。