Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

MUKU@フランクフルト 創業2年で大人気店!ドイツ屈指のラーメン専門店!

遂に念願のMUKUを訪問!苦手な味噌ラーメンにkei大興奮!


ドイツの(日本的な)本格ラーメン専門店というと、とても限られています。デュッセルのなにわと匠、ベルリンのCOCOLOとMAKOTO、フランクフルトの夢谷、ミュンヘンの匠、これくらいでしょうか。本当にごく限られています。今回の訪独で、新たにデュッセルの新店をレポしました。それから、もう一つ、絶対に欠かせないのが、一昨年、フランクフルトにオープンした「MUKU」です。前回、行きたかったのですが、月曜定休ということで、泣く泣く断念しました。というわけで、1年越しの念願で、MUKUに向かいました。

ところが、このMUKUに行くのが大変。通常の旅行客がここにたどり着くのはかなり困難なような気がします。フランクフルトには、Sバーン、Uバーン、路面電車、バスと公共交通機関が入り乱れています。このMUKUは、路面電車の駅のすぐそばなのですが、この路面電車がいったいどこからきて、どこに向かうのか、分からない。とりあえず「ロカールバーンホフ」という駅に向かい、そこから歩きました。まぁ、徒歩7、8分ほどですが。

しかし、更なる困難が待ち受けていました。地図上で確認したはずなのですが、MUKUらしきお店が出てこないんです。どこにもない。ヤバい、既に閉店したか、移転したか?と思い、近所のキオスクのおじちゃんに、「このあたりに日本のレストランはありませんか?」と聞くと、反対側の通りを指さして、「あそこだよ」と教えてくれました。あった。しかし、看板も何もない。これじゃ、分からないだろう、と。宣伝欲一切なしっぽいです。素晴らしい-ですが、食べ歩きをしている人には大変です…(が、それゆえに、燃えます☆)

*目印は、このうっすらと映るMUKUという入口ドアの文字。これだけが手掛かり。

さらにさらに、次なる問題が…。それは、このお店が既に大人気店で、予約なしでは(カウンター席以外は)入れないということです(ただし、予約が必ず必要というわけではなさそうですが…)。ただ、この日は、既に全席予約で満席。凄いです。僕はラーメンブロガーですから、写真が命。ドイツのレストランの店内って、どこも照明が暗いんです。がゆえに、「どの席に座るか」がとても重要なのです。まー、こっちで100軒近く回ってますからね、その辺の容量は得てきています。なので、カウンター席はダメ、かといって、テーブル席は満席、そういう葛藤がありました。が、とっとと食べて帰るということで、一席用意してもらいました。ありがとうございます。

   

メニューを見ると、もう、こりゃ、たまりませんよ。わお、って感じ。豪華なラインナップ。チャーシュー丼まである♪ ラーメンを中心にした日本レストラン、いや、居酒屋って感じですかね。つまみもいっぱいあります。

ラーメンは、無垢ラーメン、和ラーメン、焦げ味噌ラーメン、赤鬼ラーメン、つけ麺がありました。さらに焼きそばもありました。あと、10日前に予約をすれば、二郎インスパイア系の「無垢二郎」も食べることができます(が、10日前って…。材料の都合ですかね)。無垢ラーメンは豚骨鶏ガラを使った醤油ラーメン、和ラーメンはあっさり醤油ラーメン、焦げ味噌は既に他のブログでも紹介されるほどのもので、オリジナル。赤鬼ラーメンは味噌ベースのキムチ入りラーメン。ドイツには、キムチ入りのラーメンが結構多くあるんですよね(ただ、どこもイマイチな感じなのですが…)。というわけで、今回は、看板メニューの無垢ラーメンと、オリジナリティーの高い焦げ味噌ラーメンをいただきました。あと、チャーシュー丼も。

僕のおススメは、断然なんといっても焦げ味噌ラーメンですね。じゃーん!

 

これは、かなりの、かなりのものですよ。ビックリした。ラードを焦がしているのか、味噌を焦がしているのか(それはなさそう)、スープの表面に黒い焦げが浮いています。これが実に香ばしい。日本でもあまりお目見えしないタイプの味噌ラーメンでした。とにかく焦げが香ばしい。焦げ焦げラーメンです。それに、かなりとろっとしています。ドロ系とまでは言えませんが、かなり濃厚です。ドイツに来て、初めて食後に喉が渇いたかも。

かなりマニアックです。ラーメンフリークでない普通の日本人なら、まずびっくりするでしょうね。ただ、これがどれほどマニアックかも分からないかも。ただ、マニア的には、もう「ブラボー」の一言。もっとドロッとしていたら、たまらなかったかなー。それに、もっと焦げてていい(苦笑)。

麺は、完全自家製で、なんと4種類もの麺を日々作っているんだとか。こちらの麺はほどよい太さで、ドイツではかなり太い方かと思います(が、こっちにはとんでもない麺がいっぱいあるので、太いと断言できませんが…)。日本の人気店の麺に匹敵するほどのコシのある麺でした。これもいい。

続いて、「無垢ラーメン」。

  

ヴィジュアル的に、「おお、遂にドイツに家系ラーメン登場か?!」と思うようなラーメンでした。ほうれん草とのりと茶濁のスープから、家系ラーメンが想像されました。が、スープを飲むと、全然違いました(汗)。

家系を期待してしまったせいか、かなりライトなラーメンのような気がしました。その後も何度も考え直しましたが、スープは、一見濃厚そうなのですが、かなりライトでした。ちょっとこっちは残念だったかな。前に食べた夢谷のラーメンに似た感じで、なかなかいいところまでいっているんだけど、突き抜けてないというか、ちょっと抑えすぎているというか。もっとやっちゃって欲しいなぁ、っていうか。シュトゥットガルトのなにわくらい、ファットなスープにしちゃって欲しいかな、っていうか。和ラーメンがあるのだから、こっちはもっと濃厚でいいのでは?!と思いました。お客さんもほぼ99%日本人ですし、日本人によるラーメン専門店なのですからね。今の日本人なら、家系ラーメンくらい濃厚なラーメンは普通に感じるんじゃないかな、と。

ただ、こっちの人に味をチューニングしているとしたら、これでも十分に濃厚動物系ラーメンだとは思います。こっちのヌードルスープはもうシャバシャバですからね。スープの域を出ない。とにかくシャバシャバなんです。なので、これくらいでいいと言えば、これくらいでいいわけで。ただ、「世界のラーメン専門店」のトップを狙うなら、やはりもっとこちらの無垢ラーメンのブラッシュアップと研究が必要かなと思いました(大きなお世話ですが…汗)。

ただ、本気のお店であることには変わりないので、今後もドイツのラーメン文化普及のために尽力してほしいですね。また来たいです。

ちなみに、ご主人さんとはお話できませんでしたが、山梨出身の方らしいです。山梨にもいいラーメン屋さんがいっぱいありますからね。お話したかったなぁー。そう考えると、カウンター席の方がいいんですよね。でも、写真は窓際じゃないと、ドイツでは…。葛藤葛藤でした。

コメント一覧

たぬぽん
新横浜ラー博に登場!
このMUKUさん、新横浜ラーメン博物館に、2014年6月25日から登場ですよ!
kei
もえおじさん

コメントありがとうございます。ドイツ在住の方ですか?

たしかにドイツでは、Nudelsuppeという表記が多いですね。でも、この近年では、Ramenと表記するお店も増えてきました。まだまだSushiほど認知はされてはいませんが、徐々に知られつつあるようにも思います。まだ、時間がかかりそうですよね。

ただ、日本に来たことのあるドイツ人は、どろどろラーメンを含め、よく知っています。そういうドイツ人がどれだけドイツで広めてくれるか、それも重要なのではないでしょうか。

まだまだ、ドイツでのラーメン文化は産声をあげたばかりだと思います。がゆえに、とても面白く、わくわくするんです。最近は、日本以外のアジア諸国の人たちが、Nudelsuppeを作り始めているので、それがどう発展するのか、期待しています。

是非、ドイツ(あるいはヨーロッパ)で新たなラーメン店情報等がありましたら、お教えください!
もえおじ
ドイツでは、ラーメンはスープ
ドイツではラーメンがまだ一般的に知れ渡っておらず、ラーメンという料理を説明する時には、(ドイツ人は)ヌードルスープ(Nudelsuppe)の料理であるという説明・理解をしているようです。 なので、どろどろした汁ではドイツ人は驚くと思います。

日本的にはラーメンはスープ料理ではなくて明らかに麺料理なので、私にとって汁はどちらかというとソースに近い存在なので、自分は汁を全部飲み干すことはありません。

ドイツでラーメンを普及させるには、ドイツ語が流暢に話せる人が「ラーメンは麺料理であり、主体は麺と具」「汁を飲み干すことが目的ではない」と一般のドイツ人に説明する必要があります。
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