サディ【Sadie】、待望のニューマキシシングルがリリースされた。
先日、これまでの楽曲をセレクトしてまとめたベストアルバム(?)がリリースされたばかりのサディだが、彼らのスピードはますます加速するばかり。昨年、一年という空白の期間にどんなことがあったのかは分からないが、今のサディに迷いはない。「制覇」目指して突っ込むのみ。彼らの「覚悟」は前作「Crimson Tear」で見事に証明された。後は、音の追及・サウンドの追求、とスタイルの変革とオリジナリティの追求あるのみ。ガンバレ、サディ! keiはサディを応援します!
そんなサディのニューマキシは、(仕方ないんだろうけど)4曲入りの通常盤と3曲+PVの限定盤の二種同時リリース。僕は、PVってあんまり見ないので(あと彼らのライブ映像はたっぷり見ているので)4曲入りの通常盤を選んだ。僕個人としては、4曲入りをオススメしたい。今回の作品の醍醐味は(剣作曲の)4曲目にあり!
01. Grieving the dead soul
今回の看板ソングは、かなり展開が激しく、静と動が入り乱れたハードコアなナンバーになっている。Aメロ~Bメロにかけては、もうまさにラウドロックそのもの。ミクスチャーの要素も取り入れていて、ラップっぽくて、それでいてカッコイイ。Bメロ~サビに向かう「革命を」というところのフィルがすごくカッコイイ。サビはサディ王道の疾走感溢れる突き抜けたメロディーソングになっている。彼らの楽曲センスは本当に素晴らしい。ちょっと他の曲に似た感じもするが、そんなのは関係ない。カッコよければいいのだ。サディは、上手いバンドではなく、ルックスのバンドでもなく、ただただカッコイイバンドなのだ。それでいいのだ!
The lyric of Grieving the dead soul is HERE
02. Sexual affection
直訳すると、「いやらしい気持ち」・・・(汗) カッコよく訳すと「性的感情」。分かりやすいわ。曲も、まあ、そんな感じの一曲になっているかな。重たくて、ラウドで、テンポも抑え目。これまでのラウド曲よりも、もっとディープになっている感じがするな。歌詞もすべて英語だし、ま、近年のアメリカのラウドロックの影響を受けた一曲って感じかな。あるいは・・・ ま、いっか。
03. 儚き理想 僅かな愛
美しいピアノ音で始まる切なく静寂に包まれた一曲。彼らが好きなバンドによく似た楽曲になっている。けれど、もうそんなことはどうでもよい。ギターのアルペジオがとても綺麗。ラウドな世界観は消え、陰鬱で翳りのある切ないサディワールドをただただ堪能したい。歌詞もよい。「何度生まれたのにこんなにも幸せという言葉が愛せないの?」、「本当は僅かでいい 誰かに愛されたい 死にたくなんかないよ 生きる意味があれば」。これは僕の今年のテーマにもつながるかな。この場合、「誰か」は、恋人であるより、恋人ではない誰かの方がいい。こういう苦しみは、恋人との対等の愛ではなかなか解消することができない。そう、こういう苦しみを抱くファンたちが、サディという存在に(楽曲という愛撫で)抱かれ、愛されるように。
04. In Cave
通常盤のみ収録されている一曲。あんまり書きたくないけど、「超カッコイイ!」。これを聴かずして、本作を語ることなかれ!と言いたい。疾走感溢れるハイチューンソングだ。メロディーも綺麗だし、ポップだし、でも切ないし、歌詞もいいし、いや~ これは気に入りました。01と04は聴きどころ満載。ライブでも重要な位置に入り込むだろう。
(付記:In CaveのAメロ、どっかで聴いたことがあるなぁと思ったら、あれですよ!TMレボリューションのホワイトブレスのAメロ! サディ版のホワイトブレス! これは必聴ですよ!!)
このブログでは、ずっとサディを追ってきている。サディは、やはりしっかりとしたヴィジョンや憧れをもっている。だから、聴いていて疲れない(楽曲はかなりうるさいが)。で、よくディルと比較されるが、ディルよりも分かりやすいし、「切なさ」という新たな要素がはっきりと打ち出されている。ディルもいいが、ディル以上にディルっぽい気もして、僕は大好きだな。今後も頑張ってほしい。そして、枯渇寸前の音楽業界に新しい風穴を開けてほしいと願う!
<!-- sadie -->