もし自分がラーメン店をやるとしたら…
きっと、こういうお店みたいなお店をやりたいな、っていう…
そんなお店が、
梨の花
であります。
このお店は、僕が「カッコいいな」って思うお店なんです。
ご覧の通り、「看板」も「のぼり」も何もありません…。(前は看板はあったんですけど…)
知らなければ、絶対にここがラーメン屋さんだとは思えない外観なんです。
店主の鈴木さんも、「これじゃ、うちがラーメン屋だって分からないですよね…」とつぶやいておられました。そういうスタイルを、僕はやっぱり「カッコいいなぁ」って思ってしまうんです。
ただ、実際にそんなことができるのかどうかと問われると…、多分、ここまでやる勇気はないだろうな、とも思います😢 お金が全てじゃないにしても、やっぱり儲けのことを考えると…って。
看板ものぼりも出さないって、よほど勇気がないとできないことだよなぁって今更ながらに思います。
…
さて、、、
この日は、ゲリラ的な限定?で、こんなのが出ていました。
①旨辛煮干しラーメン
②煮干し醤油ラーメン
です!!
ひゃ~、梨の花で煮干しラーメン!!!!\(^o^)/
これは嬉しい!!!
②の煮干し醤油ラーメンにも惹かれるのですが、①の「辛い煮干しラーメン」の誘惑には勝てませんでした。辛い煮干しラーメンって、あんまり食べたことがないかも…
>2019年に「粋や@西千葉」で食べた「濃厚ニボ辛つけ麺」くらいかも…
梨の花でも遂に(限定ですが)辛い煮干しラーメンが…
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、2021年夏、突如登場した限定の
旨辛煮干しラーメン(880円)
です!!
味玉が付いているので、780円+100円という感じでしょうか。
見た目で、赤く染まった醤油系のラーメンだと分かります。
悪魔的濃厚系をやめた今の梨の花らしいすっきりタイプの辛煮干しラーメンかな?!
あと、更に、梨の花自慢の「雲吞」も入れてもらいました(詳しくは後ほど)!
zoom up!!
こちらのスープ、辛そうに見えますが…
えー、辛いには辛いんですが、それ以上に煮干しの旨味がぐわっと迫ってくるんです。
ラー油と煮干しのブレンドスープ、かな!?
そうなると、煮干しの味って飛んじゃう気がするのですが、ここのスープは煮干しの旨味がとっても強く感じられるんです。なんだか、とっても不思議な経験をしているような、、、
煮干しスープにラー油を入れると、だいたい煮干しの旨味ってラー油に負けて消えちゃうものだと思うのですが、ここのはそうなっていないんです。なぜ? どうして??
イマドキのドロドロの超ニボニボスープなら分かるんですが、ここのスープはわりとシンプルというか、すっきりとした純煮干しスープなんですよね。それなのに、ラー油に負けてない、というのがホント不思議で…。
もちろんスープのお味は、バランスの取れた=調和された見事な辛い(あっさり)煮干しスープで、美味しさ満点のスープです。やさしい刺激と美味しさにそっと抱きかかえられるような味わい💛
美味しさは個人的な趣味(嗜好)によるので、なんともいえませんが、僕の感覚的には、ホント大好きな味わいです。すっきりさっぱりだけど、味わいはシャープでキレキレで、物足りなさも全く感じません。この辺の匙加減がホント毎回、絶妙で、だから、梨の花のスレイブなんでしょうね…(LUNA SEA的に言うと…)
麺はこんな感じです!!
ここで使っているのは、京都の老舗製麺所「麺屋棣鄂(ていがく)」の麺であります!
棣鄂の麺が千葉の地で普通に楽しめるんだから、、、
これはもっと知られてもいいことだろうなって思います。
スープの味に合わせて、今回は細い縮れ麺を用いていますね。
心地よい食感の麺で、量的にはちょうど一人前、という感じでしたかね。
そして、こちらが梨の花自慢の自家製雲吞(ワンタン)!
こちらの雲吞には、豚肉と干し椎茸と背脂が入っているんです。
一つの雲吞がとても大きくて、また具沢山で、かなり贅沢な逸品です。
こんな感じで売られています。
この雲吞、出ている時なら、是非是非食べて頂きたい逸品ですね。
背脂がじゅわ~っと出てくる雲吞、とってもとっても美味しいですから💓
浅草開化楼の雲吞皮というのも、ちょっとユニークですよね。
梨の花のチャーシューは、もう無敵レベルで美味しいです。
パサパサ感はなくて、しっとりもっちりタイプ。で、臭みもなく、いつまでも食べていたい極上チャーシュー。
なのに、ここには「チャーシューメン」がないんです。これだけ美味しくて、ファンもいっぱいいるチャーシューなのに、チャーシューメンを出さない鈴木さんって、やっぱり凡人じゃないな、、、と。
あと、味玉も、ここのはばっちり自家製です。鈴木さんが味玉を作っているお姿はもう何度も何度も見てますからね☝
半熟トロトロの味玉、ここのスープにもばっちり合っていますよ🌸
スープも美味しくて、飲み干してしまいましたわ…(n*´ω`*n)
鶏もも唐揚げタルタル御飯(450円)
です!!
梨の花に来たら、絶対に食べたいのが「ミニ丼シリーズ」です。
揚げたてザクザクの鶏唐揚げがいっぱい入っている豪快なミニ丼🎵
タルタルソースももちろん手作りで、これがホント美味いんだよなぁ~~。
唐揚げで一番重要なのって、実は「衣」だったりしません??
衣が美味しいと、その唐揚げは「旨い」となる、というか。。。
梨の花の唐揚げは、外はサクサク、中はもっちりタイプかな。
タルタルソースとご飯と一緒に唐揚げを食べる美味しさといったら、もう…😢
そういえば、あんまり「ミニ唐揚げ丼」を出すラーメン店って多くないですよね?!
梨の花ではわりとコンスタントにこの唐揚げ丼、出てくるんですよね。
唐揚げとラーメンを一緒に食べたい!という人にとっては、これって、とてもありがたいことですよね。
ふと思い返すと、「どうとんぼり神座」でミニ唐揚げ丼があったなぁ…、と。
ここのからあげ丼も、何気になかなか凄いんだよなぁ~~
***
というわけで、、、
2021年夏、梨の花の実食レポをお届けいたしました!!
この煮干しラーメンは、もう提供されていないかと思われます。
旨辛煮干しラーメン、すっごく美味しかったので、またいつか出してほしいですね😢
…
昼営業ギリギリの時間に行ったので、食べ終わる頃には営業が終わっていました。
なので、少しまた鈴木さんと語り合いました。それほど多くはないですが、ラーメン店主さんのお友達もいます。その中でも、鈴木さんは最も信頼できる人かなって思っています。付き合いも長くなりましたしね…。
ここでは書けないようなお話もいっぱい聞きました。
特に「これからのこと」を色々聞かせてもらい、僕も色々と考えさせられました。
個人店の場合、ホント、店を続けるのって大変なんですよね。いつ、どうなるかなんて、ホント、分かりません。お弟子さんや店を継ぐ人がいれば、あれでしょうけど、そうでなければ、…、と。
千葉のラーメン界で一時代を築いた梨の花。紆余曲折もいっぱいありました。輝く時期もあれば、悩む時期もあれば、苦しむ時期もありました。僕は多分、その多くを見てきたと思っています。一緒に悩んだ時もありました。
一つだけ、ここで言っておきたいのは、「いつまでも、あると思わないでくださいね」、ということかな。
人間、生きていれば、色んな事があります。そして、何が起こるか分かりません。それに、年齢と共に、生き方や考え方や姿勢や思想なども変わっていきます。
ただ、まだ今は梨の花は東千葉のこの地でラーメンを作り続けています。それだけは真実です。
行けるときに行っておかないと、後になって後悔することにもなるかもしれません。
そんな(消えていった)ラーメン店を、僕はこれまでいくつも見てきました。
ラーメンって、それこそお店はいっぱいあるけど、「そのラーメン」となると、代えがきかないラーメンばかりなんですよね。僕が死ぬほど愛した「総豊」も「和屋」も「がんこラーメン本郷」も、もう存在してないんですもの。
どれだけ強く「食べたい」と願っても、叶わないんですもの。。。
昔、都賀にあった「とんこつラーメン一代」のあのラーメンだって、もうあそこでは食べられないんですもの😢
だからこそ、食べられる時にしっかり食べておかないと…って思うんです。
梨の花のラーメン類は、どれも、梨の花でしか食べられないものばかりですもの…。
駐車場は店前にあります!!
まだ行ってない人は一度、是非行ってほしいですね✨
PS
本日の夜、梨の花に行ったんですが、鈴木さんの?体調不良によりお休みしていました。
大丈夫かな…😢
色々と心配です…