SeiffenからBerlinに向かう途中のChemnizで1時間20分の待ちぼうけ。
その間に、駅のイートインに立ち寄る。
隣の席に、ドイツ鉄道職員さんが美味しそうなスープを食べていたので、
これは何ですか?と尋ねた。
そうしたら、その人が「Linseneintopf」と答えてくれた。
これを食べて一時間をしのぐか。
このLinseneintopfは、いわゆるレンズ豆の煮込みスープ(煮込み料理)で、
ドイツ各国にあるB級グルメだ。
屋台なんかでも、この煮込みスープがよく出されている。
この煮込みスープ、
野菜の甘みとレンズ豆の香ばしさが合わさったやさしいスープになっている。
レンズ豆、じゃがいも、にんじん、ハム、ソーセージなどを
ぐつぐつ煮込んだ料理で、食べやすくて、すっきりとしていて、
それでコクのあるドイツらしいスープになっている。
いわゆるミキサーを使ったポタージュではないが、
われわれマニア用語でいう「ベジポタ系スープ」に近いスープだった。
とろとろでちょっとドロドロ。
こういうB級グルメもなかなか悪くない。
それにしても、黒髪にしている女性が多いこと多いこと。
それから、このChemniz、アジア人が珍しいのか、
みんなジロジロとこっちを見てくる。
酔っぱらいのおっさんは、
「おまえ、ドイツ語分かるんか? 分かんないよなー。
まー、いいや、いい旅行を!メリークリスマス!ばいばい」と言ってくる。
全部わかってますけど、みたいな。
さらには、おじいさんから声をかけられ、
ドイツ語で返答すると、
「おお、ドイツ語が分かるのか?なんてことだ!
これまで僕はドイツ語を話す日本人を見たことがないよ。
僕は中国や韓国、タイ、マレーシアには行ったことがあるんだ」…
そうですか。それ、僕に言ってどうするの?と、突っ込みたくなる。
さらに、隣の70歳のおばあちゃんが話しかけてくる。
こっちがドイツ語を話すことがわかるや否や、すごいアプローチだ。
右からおばあちゃん、左からおじいさん、
まさにドイツ語のステレオ。どっちの言ってることもよく分からない。
おばあちゃんは孫にプレゼントを渡すために昨日から準備をしていた、
ということは分かった。
が、それを僕に言ってどうするの?という。
ま、それもまた国際交流ってことで。