この日は、世田谷区に行きました。
その帰り道、祖師ヶ谷大蔵駅で下車しました。
過去ログを見ると、祖師ヶ谷大蔵のレポは一つもありませんでした。
もしかして、人生初の祖師ヶ谷大蔵?!?!
その祖師ヶ谷大蔵に、気になるお店があったので、、、
そのお店とは、
世田谷中華そば
祖師谷七丁目食堂
であります!
僕的には、「世田谷中華そば」という言葉がなんかいいなぁと思って…。
このお店は、祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩で2分くらいのところにあります😊
コロナ禍の2020年10月創業のお店とのことです。
この券売機を見て、ビックリしました。
なんとなんと、、、
中華そば(800円)
となっているのです!!
世田谷区で、祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩2分で、ラーメン一杯800円って!!😲!
もう千葉でも、ラーメン一杯800円なんてほとんど見かけないのに…。
ネットでの写真を見ると、すっごく「意識高い系」のラーメンが出ていたんですが、そういう意識高い系のラーメンなのに、一杯800円って…?!?!
世田谷中華そばとは?!
いりこだし+小豆島産正金醤油+特製ブレンド香味油
となっています。
うん、やっぱり意識は高そうです(苦笑)。
それなのに、今の時代で一杯800円って、、、💦💦
しかも、塩or醤油、どちらかをチョイスすることができます。
お店の人に聴くと、「最初の人は醤油がいいと思います」ということでした。
…
ってことで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、今の時代に一杯800円という、
世田谷中華そば
です!!
おおおお~~!!!!!! 美しい、、、
麺の盛り方がとっても美しいんです。いわゆる「麺線」が綺麗なのです。
そして、上品に盛られたレアチャーシューに極太メンマに青菜も!!
盛り付けも、これ、すっごく考え抜かれているなって思いました。麺線をしっかり綺麗に見せて、そして、それをしっかり見せながら、無駄なく綺麗にトッピングを盛り付けているんですね。
これで800円って、、、(;´∀`)
zoom up!
スープを一口飲むと、、、
「うおおおおお!!! ニボニボだ、意識高めの純煮干し醤油スープの味わい!」
って思いました。
そう、この味、めっちゃ意識高い系の純煮干し醤油ラーメンの味!!
聴けば、なんとこのスープ、煮干しと水だけで取った出汁なんですって。
そこに、小豆島産の正金醤油と香味油を加えたのが、このスープなんですね。まさに「純煮干し醤油スープ」と言っていいスープでありました。
煮干しの値段が上がって、今は800円で提供していますが、創業時(3年ほど前)はたった500円でラーメンを売っていたんですって。500円ですよ、、、💦
つまり、この「世田谷中華そば」は、ギリギリまでコストを抑え、限界まで安さを追求すると共に、意識高い系の精神で、どこまでも上質で美味しいラーメンを作ろうという努力による賜物だったんです。
こちらのサイトによれば、「史上最強のワンコイン中華そばを目指す」がコンセプトのようです。なるほど…、本当にまさにそんな意識の高いラーメンになっているぞ、って思いました。
また、こちらのサイトによれば、この祖師谷七丁目食堂って、あの有名な「柴崎亭」のネクストブランド店(?!)のようです。なるほど、、、だから、こんなに安くてハイレベルなのか、、、
麺は、こんな感じです。
麺線がすごく綺麗なので、崩したくないですが、崩さないと食べられない…😂
こちらの麺は、ハードタイプの細いストレート麺でした。
この麺、「田村製麺」という製麺所の麺で、下北沢の「中華そばこてつ」と同じですね。つまりは、「八王子ラーメン」でよく使われている製麺所の麺になります。
値段を限界まで抑えつつ、クオリティーの高いものを!というこのお店が選んだ麺だけに、800円のラーメンとしてはあり得ないくらい本格的?な麺でありました。
いわゆる「ポキポキ系」というか、「プツプツ切れる系」というか、そういう麺でした。
個人的には、あまりこういうポキポキ系って好みじゃないんですが、でも、今の時代で800円でこのスペック、このクオリティー、驚くばかりです、、、💦
チャーシューも、こんな感じで立派なチャーシューでした。
すごく薄くスライスされたわりと大きめのチャーシューです。
脂身もしっかり乗っていて、柔らかくて美味しかったです。
メンマは、…おそらく安いものを使っているように思いますが、それを技術でカバーしている気がしました。
メンマだけじゃなくて、このラーメン、「技術」「技」を駆使して、安いラーメンをどこまでも質的な高いものに押し上げよう!っていう情熱でいっぱいだなぁって思いましたね。
この今の異常な価格高騰の中、800円でこれだけハイスペックなラーメンを出すなんて、、、
さすが、花の都大東京です、、、(;・∀・)
***
というわけで、、、
祖師ヶ谷大蔵駅近くの「世田谷中華そば祖師谷七丁目食堂」のレポでした。
いや~、ここは、ある意味で凄かった、、、
とにかく「800円」で、「このハイスペック」…。
安さと高級感を両方実現しているんだから、何も言えません、、、。
すべてのお店がこれを真似できるとは思えませんが、1000円以下で、1000円を超えるラーメン以上のラーメンを出す努力はできるんだな、と強く思いました。
このブログでもずっと書いてきたことだけど、ラーメン業界における「料理人」であるなら、「技術者」であるなら、1000円以下をキープしながら、あらゆる知恵と技術を駆使して、お客さんが満足できる一杯のラーメンを出してほしい、と今回改めて思いましたね。
券売機で800円のラーメンのボタンを押したその瞬間、何とも言えない安堵感に包まれました。ホッとしたというか、しみじみ「嗚呼、安心だなぁ」って感じたんです。
それだけ、日々、無意識の中で「高いなぁ」って思って、お金を払ってきたんだって思いました。
もちろん、ラーメン店を責めるつもりは毛頭ありません。ビジネスですから、仕方ありません。それに、食べる・食べないは消費者の選択の問題であり、1000円を超えるラーメンについてあーだこーだという立場にもありません。
ただ、僕の心の奥底(無意識部分)で、「くーーー、、、高いなぁ」っていう気持ちがあったんだなって再確認しました。きっとこの感覚って、僕だけじゃないんだろうなとも思うんです。
今、求められているのは、かつて食べていた「激ウマラーメン」ではなくて、「そこそこ美味しくて、そこそこお安いラーメン」なのではないでしょうか?!
このお店に「食堂」と名前が付いていますが、今、まさにそういう「食堂的な(=お手頃価格な)ラーメン屋さん」が求められているんだろうな、とも思いました。
といいながら、これだけのクオリティーを保っているんだから、もう「お見事!」という以外にありません。
さすが都内とあって、「駐車」ではなく「駐輪」のご遠慮の告知が出ていました。
都内は駐輪問題が深刻なんですね、、、
千葉だと、やっぱり駐車問題がメインですからね、、、
お店の前はこんな感じです。
駅前のメインストリート(商店街)を一つ入ったところにあります。
なので、ちょっと閑静というか、落ち着いた場所にあります👆