ちょっと遅れましたが、僕が大好きなC4のNEW ALBUMです!
今、現役で活動しているバンドの中でも一番好きなバンドの一つです。
いや、一番好きかも・・・ 全部が好みというか、全部カッコいいというか…
やっぱこういうバンドが好きなんだな・・・keiは。
さて、C4ですが、ベーシストが変わりました。
新ベーシストは、元LaputaのJunji様でございます。
Laputa大好きだったkeiとしてはたまらない事件でございます。
Laputa+Kill÷Slayedという・・・ある意味黄金バンド。
しかも、このバンド、上の写真を見て分かるように、
TOKI以外、今のV系バンドと全く遜色がない!!
TOKIさんは別格ね。某Kさんとか某Hさんとか、そういう感じで。
(ただ、やっぱ21世紀型のBO●●Yって感じはするかな~)
何気に、このバンド、一番王道系をやってる現役バンドかも。
「ビートロック」というジャンルを継承する唯一のバンドかも。。。
V系は残ったが、「ビートロック」というジャンルは終わった感がある。
(僕的にJ-BUSTERSが目指すのはBEAT POP ROCKなんだけども・・・)
C4の凄いところは、ビートロックを継承しつつも、
現代、平成、00年代以後の香りを強烈に放っているところだ。
それは、先行シングル「Crocodile Vibration」からもうかがい知れる。
近未来的なテイストは、元Laputaのリズム隊ゆえか?!
ただこの手のテイストはKill÷Slayedの「Krank」にも見られる。
ビートロック+近未来デジロック+V系という複合体こそがC4なのだ!
本作『Crusaded4』は、約1年半ぶりの2ndフルアルバムだが、
本当の本当に気合が入っている。
基本的な音、世界観は、これまでのC4を踏まえたものであるが、
音楽的な方向性がぐ~っと広がった感じがする。
ベースが変わるだけで、音全体が変わるというのもあるんだけど、
曲のバリエーションが実に豊かになった。
寂涙~sekirui~なんて、超切ないロックバラードだし、
Jayroheadの出だしなんてメリーかと思うくらいに激しく、
今の若いV系の激しいバンドより過激な感じがするし、
つまりは、よりブレのレンジを広げたってことなんだな。
【全曲解説】
1:Wolfschanze
オーケストラ組曲のようなSE。突然こんなゴージャスな曲が流れてビックリ。で、徐々にバンドサウンドに変貌していく。緊張感がぐっと高まる。映画のオープニングみたいなスケールの大きな楽曲だ。
2:ACROSS
これはまさにヒムロックインスパイア系でしょ!そりゃ、氷室大好きkeiとしてはたまりませんよ。結構不意打ち的な一曲。多分C4の中でも異色だと思う。思いっきりゴージャスなヒムロックサウンドとなっている。Junjiのうねったベースラインにも注目したい。うねうねしてる!最後のサビ前のブレイクのところのベースとギターのからみが超たまらない。こういうバンドサウンドが「最強」なのだ。興奮しますよ。。。
3:Crocodile Vibration -JET the PHANTOM-
JET the PHANTOMで反応する人は、本当のTOKIマニアでしょうね。それこそ15年以上前の言葉ですからね。この言葉を聴いた時に、僕の期待はマックスに高まった。かつてのKrankのシングルバージョンを聴いた時の感動があまりにでかかったから。今回はKrankほどの変化はなかったけど、やっぱこの曲すげ~やと思うしかなかった。これは他では聴けないC4オリジナルのテイストだと思う。
4:MARVELY
これも1に近いヒムロックテイストを感じさせつつも、吉川節も加わり、さらにC4ならではのアレンジが施されている。Tomoiの情熱的な8ビートドラムがすごいカッコいい!というか、こういう8ビートのドラムって最近誰も叩かないよな~・・・ 王道中の王道のロックサウンドであり、そしてどこまでも熱い。歌詞がすごく訴えかけられてる感じがしてぐっと来る。呼びかけられてる気持ちになる歌詞です!
5:寂涙 -sekirui-
本作で一番kei好み 切なくて激しくてポップでキラキラしてて。「悲し過ぎる現実の中で 俺達はどこまで優しくなれるのだろう」という歌詞がもーステキ☆
6:usualdarkness
寂涙からの流れがたまらない。メランコリックで切なさあふれるこの二曲が本作一の聴きどころ!イントロのピアノ+シンセが壮大だ。こういう曲が聴きたくて、C4を聴き続けていると断言できる。微妙にマスケラにも似てる雰囲気、匂いがする。サビ後、短いイントロっぽいところが後期Laputaを彷彿とさせる!check it!
7:Jayrohead
イントロはまさにメリー?ムック?ディスパ?みたいな感じ。Aメロもディスパっぽい。つまり、超ハードでスピーディーなナンバーだ。でも、サビはTOKI節炸裂。この曲はドラマーkeiとしても震える曲。こういうドラムが叩けるようになりたいなぁ~みたいな。カッコいい曲です。本作で一番激しい曲!
8:progress
この曲が一番前作、1stに近いイメージの曲かもしれない。まー、僕的にはもう言うことはございません。こういう曲を今聴かせてくれるのは、C4だけです。TOKIがまたこのシーンに戻ってきてくれて嬉しかった。で、こういう曲をまた聴かせてくれることに感謝したい。
9:Ignorance
これは結構新しい方向性を見せる一曲になっているように思う。と、思ったら、作曲がShunskeとJunjiになっていた!より今風になっているとも言えるし、現代的なC4になっているとも言えるだろう。
10:Cryhound
9に続いて、これもまた次につながりそうなサウンドになっていた。2010年のC4の輪郭の描かれたフレッシュなナンバーになっている。ホント、フレッシュで、最後の曲って感じじゃないかも・・・ でも、そこがまた新しかったりする。。
【総評】
C4って、今の若い子にはどう聴こえるんだろう?
それが本作を聴いた後の感想だった。
僕的には、これ以上の作品はあるのか?と思うくらいの傑作だ。
が、これを今の若い子はどう評価するのだろう?
今度、うちの学生たちに聴かせてみよう。
何が言いたいかっていうと、
C4は世代を超えられるか、ということを、
この目で確かめてみたい、ということだ。
それくらい世代の壁を越えてもらいたいし、
ある意味、ビートロックの最後の継承者でもある。
V系はもう独自の道を歩み続けている。
かつての面影はもうないも同然だ。
ある意味で、Dir en greyがヴィジュアル系を破壊した。
その後、いわゆるビート系は厳しい状況に追い込まれていった。
V系+ラウド・ヘビー系の融合系であるネオV系の台頭によって、
ますますビート系は厳しい状況に置かれるようになった。
いわゆる「かっこいい黒服系」がシーンから消えたのだ。
今や、カッコいいV系バンドはほとんど見なくなってしまった。
非難覚悟で言えば、見世物、色モノ的なバンドが増えすぎた。
アニメとV系の融合自体は悪くはないが、かなりナンパな感じになった。
笑顔で化粧をしてアイドルみたいにして写真をとるバンドマンを見ると、
元祖V系オタとしては、とてもやるせない気持ちになる。
C4は、男らしさ、男っぽさがにじみ出た現代のバンドだ。
こういうサウンドを今のロック少女たちが聴いたらどう感じるのか。
是非聴いてみたいと思った。