Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

本当に受難のロスジェネ世代~団塊Jr

僕も含め、本当に苦しい30代。
こんな記事があった。

30代最悪、学生11%増=動機は「生活苦」「失業」大幅増-08年自殺・警察庁

 2008年の自殺者3万2249人のうち、30代が前年比1.7%増の4850人で、統計の残る1978年以降最多となったことが14日、警察庁のまとめで分かった。20代も過去5番目に多かった。
 学生が11.3%増となり、職業別で増加が目立ったほか、「生活苦」「失業」など不況の影響がみられる原因・動機も大幅に増えた。
 08年の自殺者は前年より844人(2.6%)減ったが、11年連続で3万人を超えた。
 年齢別では、最多が50代の6363人(9.7%減)。続いて60代の5735人(0.4%増)、40代の4970人(2.5%減)、30代の4850人、70代の3697人(5.4%減)、20代の3438人(3.9%増)、80歳以上の2361人(5.1%減)、19歳以下の611人(11.5%増)の順だった。
 職業別では、主婦や年金生活者など無職者が1万8279人(3.7%減)で最多。次いで被雇用者8997人(1.7%減)、自営業・家族従業者3206人(2.2%減)、学生・生徒972人と続いた。(2009/05/14-10:18)

引用下はこちら)(下線部kei)


自殺者自体は減ったとのことだけど、
30代だけは、調査開始以来最悪とのこと。

*とりあえず、自殺者数だけは食い止めているみたい。
この不況時に、なんとか持ちこたえているのはすごいこと。

でも、30代の僕は本当に笑えない。
同じ世代の人たちが自らの人生を止めているのだから。
同じ時代を生きた「同世代人」が絶望しているのだから。

・・・

考えたら、本当に30代は悲しい時代人だった。
多分、他の世代にはない「物悲しさ」がある。
「あきらめ」というのかもしれない・・・

小さい頃に、沢山「希望がある」と教えられ、
「華やかな未来」を期待し、見せられて、
自分たちも続け!と頑張ってきた。

強烈な受験戦争もうちらの世代だった。
有名大学を落ちて自殺をする高校生もいた。
大手予備校もうちらの世代で大ブレイクした。

けれど、大学時代を経て、
いざ就職しようとすると、「就職氷河期」。
どこにもいけず、どこも決まらず、
路頭に迷う僕ら世代がたくさんいた。
(僕自身、採用枠がなくて一つ夢を断念している)

就職が決まっても、「終身雇用制」が揺らぎ、
能力主義(メリトクラシー)が新スタンダードになっていった。
「勝ち組」、「負け組」も僕らの世代で顕著に見られた。

そして、「ひきこもり」だとか、「ニート」だとか、
「うつ」だとか、「発達障害」だとか、「パラサイト」だとか、
そういう言葉がどんどん生まれてきては、
誰もが僕ら世代にその言葉を当てはめた。

「婚活」という言葉も僕ら世代に対する言葉だ。

経済的にも、社会心理的にも、
僕ら世代はとにかく不安定の中で育ってきた。
親たちは「右肩上がりの世界」を生き、
僕らは「右肩下がりの世界」を生き・・・

でも、それは何も政治だけのせいではない。
時代のせいなのだ。

香山リカは僕ら世代を「貧乏クジ世代」と呼んだが、
それはすごく的確に捉えている言葉だと思う。
(ロスジェネ世代という言葉はピンとこない)

僕はたまたま今、こうして仕事をしていられるけど、
中学も高校(普通制)も行ってなかったし、
人生、ちょっと違えば僕だってどうなっていたか・・・

ホント、たまたまいい出会い、素敵な出会いがあっただけだ。
そういう僕を支えてくれた人がいなかったら、
僕だってどうなっていたか、本当に分からない。
(というか、社会適応能力がかなり低いので、
きっと一般企業だったら、耐えられずに・・・)

僕がたまたまなら、
死にゆく30代の同世代人もたまたまなのだ。
その人たちが悪い、とは絶対に言えない。

だから、こういうニュースを聴くたびに、
心がとても痛くなるのだ。。。

なんとか踏ん張って生きていきましょう。
輝く未来はなくても、きっと違う何かが、
この先、きっと、いつかあるはずだから。

コメント一覧

kei
haruさん

負けてなるものか!
の精神は保ち続けてください。
もちろん自分自身のために。

20代の人には期待しています。

30代や40代を厳しく見て、
時には批判して、
素敵な30代を生きてほしいです。

でも、じきに同じ30代になるのかな?

30代は、人生の戦いの時代だと思います。
お金もかかるし(汗)

だからこそ、負けない心が
とても大切になると思います。

(負けてもいいんです。
けど、それにくじけない強さがほしいです)
haru
ありがとうございます(涙)

もう、たぶん、復活。
立ち直りは早いほう。

ふん。負けてなるものか!
このharuに勝てるものなどいないわ!
(あのー。心配はなさらないでください。)

一応、私達夫婦20代ですが、ぶっ壊すのはできるかどうか(汗)
kei
haruさん

大丈夫ですか???
悪いことが立て続けに起こると、
どんな言葉も宙に浮くくらいに
ダウンしますから。。。
無理なさらぬように!!
千葉から応援してますよ!!

昆虫系男子さん

コメントありがとうございます。
僕はブログでも「先生」と公言してますが、
ブログではただの一人の人間として
書いています。
なので、文章と書き手を切り離して
読んでいただけると幸いです。

yukisukeさん

僕からすると、
今の20代後半の人がどこまで
盛り上げてくれるか、
とても楽しみにしているんです。
うちら30代はホント受難の世代でした。
今の20代の人にこそ、
僕は期待しています。

今の日本のままじゃ、
本当にみんなおかしくなっちゃう。
この閉塞しきった社会をぶっ壊すのは、
今の20代かもしれませんよ~
yukisuke
こんばんは、kei氏

30代の自殺率増加、貧乏くじ世代、右肩上がりに右肩さがり。

まさに揺れ動いた世代ですね。

私は20代ですが、その時はすでに不景気の波にのまれ、行き先不安の中で育ちました。

意外と揺れ動くというよりは、下がる一方の中でしたので、30代の方々のような落差の有る絶望感は見ないで済んだのかも知れませんね。

だめな世の中で、どうしようか?というような考えがあったというか、、。


30代といえば、働き盛りで男性にとって一番活発なじきなだけに、そのような方々が亡くなってしまうのは痛手の極みです。
昆虫系男子
kei先生みたいな立派な方にはきっと理解できない世界なんですよ。
勝ち組が上から目線で言っても、心には全く染み込みませんから
haru
>なんとか踏ん張って生きていきましょう。
>輝く未来はなくても、きっと違う何かが、
>この先、きっと、いつかあるはずだから。

とても響く言葉です。
なんだか何か起こる時は立て続けに。。。
(わたくしごと)
ほんと、輝く未来でなくていい、何かあってほしいです。。。

ちょっと記事の内容とは違うコメントですみません(汗)

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