まさか、このブログでMASCHERAの新譜について書くことになるとは、、、。
MASCHERAは、90年代後半を代表するヴィジュアル系バンド。もう若い子たちは誰も知らないだろうな。でも、ヴィジュアル系ブームが発生する前から地道に活動し続けてきたバンドで、デビューもかなり遅めだったバンドです。結成は1992年。黒夢がインディーズの頃から活動していたバンドだから、ヴィジュアル系バンドとしてはかなり歴史のあるバンドです。
インディーズのファーストアルバム『悪徳の栄え』は、阪神淡路大震災の頃にレコーディングされたもので、その影響か、極めて内面的で退廃的な独特なサウンドを奏でていました。ドイツ語の曲が一曲目でした。このアルバムは、今でも「ぶっとんだアルバム」になっています。誰にも真似できないある種の「気持ち悪さ」がある、というか。その後、彼らの代表曲である「運命の車輪」がリリースされます。
そして、万を期して1997年、デビュー。デビュー後に、＜ポストGLAY＞的に頑張り、最高傑作の名にふさわしい『iNTERFACE』をリリース。その後も精力的に活動して、いよいよブレイクか？！というところで、まさかの解散、、、
http://ja.wikipedia.org/wiki/MASCHERA
ところが、2012年に電撃復活を遂げます。そして、先日再び「活動休止」となる前のラストライブが行われました。そのライブ時に、NOT FOR SALEで配布されたのが、こちらのアルバムです。我が教え子ばーちが僕に提供してくれました。ホント、素晴らしい教え子に恵まれました。っていうか、もうばーちは「神」です（苦笑）。本当にありがとう。
これが、非売品となったメモリアルミニアルバム『DRAGONHEADS DRAGONTAILS』です。
マスケラ待望の新曲『MISSING LINK』が収録されています。
それから、リテイクで、「SETSUNA 2012」、「PANDORA」、「LASTING...」が収録されています。
さらに、ライブテイクで、「ALICE」、「TRUTH IN THE STORMY GARDEN」、「DRAGONHEADS SNAKETAILS」の三曲が収録。
合計で7曲入りのCDでした。歌詞カードというか、ミニ写真集というか、そういうのが付いていました。
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まずは、新曲の「MISSING LINK」でしょう。
ファンの人なら、是非とも聴きたい新曲だと思います（まだYouTube等には出ていませんね、、、）
ハイハット四つ打ちで始まる爽やかでキャッチーなイントロ。突き抜けたマスケラって感じ？ iNTERFACEの頃の勢いを感じます。そして、キーボードの音が印象的でメロウでキャッチーなＡメロ～Ｂメロ。
サビは、バブル時期のジュエリーのＣＭで流れそうなおしゃれでかっこいいメロディー。サビ後のＣメロ「向かい風に微笑むから～」は、もうまさにマスケラならではの哀愁メロディー。そして、最後に「I miss you」と唄うところはまさにマスケラそのもの。12年前の思いが蘇ります。
MICHIの声はずっとその後も聴いているから、それほど懐かしいって感じじゃないけど、明らかにS.Q.Fとは違う。やっぱりTAKUYAの曲をMICHIが歌ってこそって感じがします。TAKUYAの作曲センスは本当に凄いと思うし、楽曲センスで言えば、僕的に誰よりも好き。本当に色んな曲が書ける人だなぁ、と。そして、もう他に類を見ないほどに艶やかなMICHIの声。
期待通り、期待以上の新曲でした。
ファンの人のために、MISSING LINKの歌詞を載せておきます。
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それから、二曲目からは過去の曲より。
2曲目の「SETSUNA 2012」は、もういきなり「マジですか？」っていう感じ。マスケラがユーロビートになっちゃった？！みたいな。あるいは、ジュリアナビートになっちゃった？！ 僕的にツボど真ん中。この曲自体、決してポピュラーな感じじゃなかったけど、こうやってユーロビート風に聴くと、たまらないっすね。思わず腰をくねくねとして踊りたくなります。久々に、曲を聴いてドキドキしました。さすがマスケラ。ゴージャス感たっぷり、です。
3曲目の「PANDORA」は、インディーズ時代の幻の名曲、、、だったような（失念）。音源化されてなかったような。。。これもまた、ヨーロピアンな感じになっています。シンセのコーラスを使っているのかな。今風に言えば、ちょい摩天楼オペラみたいな。マスケラって昔から、めっちゃ欧州の匂いのあるバンドだったから、なんか時代を感じないというか。今のバンドとして聴いても、全然おかしくない！ さすがはマスケラ。時代を超越した変態バンド（汗）。
＊この曲、ニコ動にありました。。。
MASCHERA - MEMORIES～TANGO ROMANCE～PANDORA(Live)
4～6はライブテイクなので、まぁ、ただただ楽しめました。全部、解散前最後のフルアルバムから。僕的には、5曲目の「TRUTH IN THE STORMY GARDEN」が驚きだったかな。この曲は、前作「iNTERFACE」の名残を（唯一？）感じるキャッチーな曲で、僕は大好きでした。iNTERFACEが死ぬほど大好きなアルバムだったので、どうしてもこういう曲を贔屓してしまいます。これぞマスケラ！っていう曲。この頃の自分は、それこそ人生の中で一番キラキラしていたので、その頃を思い出してはノスタルジックな気持ちになります。嗚呼、マスケラ、、、（好き
）
そして、7曲目は、マスケラの中でも最も重要な一曲である「LASTING...」。インディーズ最後の曲、とも言えますね。イントロのベースの「うねうね～」っていうのが好きでした。そして、Ａメロの「い～つまで～も」ってところの何とも言えないアンニュイな感じが、、、。この曲も、時代を超えたhyperな一曲ですよね。TAKUYAのセンスにはホント脱帽ですよ。
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マスケラ。
このバンドは、僕の人生にとって欠かせないバンド。オンリーワンというか。ボーカリストとしては、板谷祐と結城さんに匹敵するほどの存在。TAKUYAのギターワーク＆作曲センスは、僕の中ではトップクラス。テクニック云々じゃないセンス。本当に凄いバンドだったなぁ、と改めて思いました。ベースのHIROのセンスもすごい光っていました。シンプルなんだけど、心に響くベースラインというか。ドラムのTOMOは安定感抜群。そんなに超絶プレイっていう感じではないけれど、どの曲のプレイを聴いても、楽曲の世界を壊さずに広げるドラミングになっています。楽曲を生かすドラマーっていう感じかな。そういうドラマーに僕は憧れます。
またしばらく「活動休止」に入るそうですが、次回の復活の時は是非ともライブに行きたいと思います。っていうか、今年行きたかったなぁー。でも、ばーち君のおかげで、この新譜を聴くことができました。ありがとう。
そして、マスケラのみなさん。是非是非、次回の復活の時は、是非ともアルバムを出してください！ 聴きたいです。聴かせてください。マスケラのサウンドは、もっともっと残すべきだと思います。今回は一曲だけでした。しかし、その一曲はとても素晴らしい一曲でした。僕の心は本当にときめきました。こんなに素晴らしいサウンドのバンドなんですから。是非、僕らファンのために、マスケラでしか出せない音世界を僕らに見せてくださいませ。
今、こうしてマスケラの曲を聴き続けていることに、幸せを感じる今日この頃。
一生好きなバンドです。
MASCHERA - FLASH BACK(Live)
